DxOMarkが「EOS-1D X Mark III」のスコアを「83」から「91」に大幅に修正

DxOMark が、以前に公開した「EOS-1D X Mark III」のスコアを大幅に修正し、謝罪のコメントを掲載しています。

Canon EOS-1D X Mark III Sensor review

 

 1DXIII (正)   1DXIII (誤)   1DX II      D5         α9 II    
Overall Score
(センサーの総合点)
91 83 88 88 93
Color Depth
(色の再現域と分離)
24.2 23.4 24.1 25.1 25.0
Dynamic Range
(ダイナミックレンジ)
14.5 13.4 13.5 12.3 14.0
Low-Light ISO
(許容できる最高のISO感度)
3248 2445 3207 2434 3434


  • 2020年6月19日に公開したレビューには、スコアに影響をあたえる誤ったテストデータが含まれていた。この新しいバージョンのレビューでは正しいデーターとスコアを使用している。キヤノンと読者に迷惑をかけたことを謝罪する。
  • EOS-1D X Mark III のセンサーは91のスコアを達成しており、これはフルサイズと中判を合わせた中で28番目、キヤノン機の中では1位のスコアだ。
  • 色再現の24.2bitsは比較的良好だ。低感度のダイナミックレンジは14.5EVと素晴らしく、これは、これまでのキヤノンのカメラの中で最も高い値だ。高感度はISO3248で非常に優れている。
  • センサーメーカーは感度とダイナミックレンジ、色再現を改善してきており、ソニーとニコンはここ何年か(センサーの性能で)成功を収めていることが確認されているが、キヤノンも追いついたようだ。
  • 1D X Mark III の高感度のスコアISO3248は非常に強力で、ライバルのニコンD5よりも優れており、ソニーα9 II と並んでいる(α9 II は0.1EV上回っているがこれは無視できる)。
  • 色再現はD5とα9 II と比べるとわずかに低い値だが、それでも優れた値で、画質の差はほとんど気付かないだろう。
  • 低感度のダイナミックレンジは優れており、D5より2.2EV広く、α9 II よりも0.5EV広い。ISO400まではα9 II のダイナミックレンジを超えており、α9 II がダイナミックレンジで並ぶのはISO800以上になってからだ。このダイナミックレンジは素晴らしい。
  • EOS-1D X Mark III は驚異的なAF速度や連写、バッファー容量だけでなく、素晴らしいセンサーも備えている。

 

1D X Mark III は全てのカテゴリでスコアが大幅に修正され、以前のレビューと比べて総合的な評価も大きく上がっているようです。

Photons to Photos の測定データとの違いがよく指摘されていましたが、DxOがスコアを修正したことで、ほぼ同じ評価になりましたね。

これまでキヤノンのセンサーは性能でソニーに及ばないと評価されていましたが、高速連写機のセンサーに関してはソニーにほぼ追いついたと見てよさそうです。

[追記] DxOはD6のテストをまだ行っていないので、ニコンの比較対象はD5になっています。