- (新型コロナウイルスの影響は?)
サプライチェーンと生産は影響を受けたが、現在は正常な状態に戻っている。予想していなかったことだが、ライブ配信のニーズが予想以上に高まっており、一部のカメラが一時的に品不足に陥った。 - (S1とS1Rは市場に受け入れられたか? 売上は期待通りだったのか?)
S1とS1Rは、大衆市場ではなくハイエンド市場をターゲットにしていた。この市場では、S1とS1Rは非常に高く評価され、多くの写真家や動画作家がこれらのモデルを使い始めている。 - (S1Hはどのように受け止められたか?)
S1Hの売上は予想を上回っている。このカメラは低予算の映画製作や動画制作の企業を対象としており、彼らはS1Hを大いに気に入ったようだ。このカメラがNetflixのメインカメラまたはAカメラに選ばれて、非常に嬉しい。
S1Hの大量販売は望めないが、対象となる顧客のためにこのモデルの強化を目指している。そのため、スチルだけでなく動画の撮影に強いレンズのラインナップも強化していく。 - (ビデオグラファーの求めているレンズは?)
単焦点レンズを強化する。望遠や超望遠レンズさえも必要とされているが、それらが本当にS1Hのコンセプトに合っているのか明確にしなければならない。S1Hのメリットは(バリカムのような業務機と比べての)コンパクトさだからだ。
望遠や超望遠はよりコンパクトになるm4/3で進めていくべきかもしれない。m4/3を含めて今後の開発計画を検討している。 - (Sシリーズが動画に重点を置くならGHシリーズはどうなるのか?)
被写界深度や機動性、レンズのズーム比などの点で、m4/3でのみ実現可能な動画映像もある。m4/3は動画撮影のニーズをカバーするための貴重な資産で、GHシリーズは多くの動画作家に使用されている。現在、GHシリーズをどのように進化させるか検討中だ。 - (Lマウントアライアンスの他社の開発ペースや販売状況に満足しているか?)
はい。パナソニックはSシリーズ、ライカはSL2、シグマはfpを発売したが、3社全てが異なるコンセプトを追求しており、これはアライアンスにとって良いことで非常に満足している点だ。Lマウントはとても力強く進化している。 - (シグマfpもビデオグラファーをターゲットにしているが、アライアンス各社の動きは映像制作者のLマウント採用を促進するのに役立つと思うか?)
はい、Lマウントは動画に最適なマウントだと思っている。今後はLマウントを動画撮影業界のスタンダードにしていきたいと思う。
アライアンスの中で、動画性能を強化し、Lマウントを動画界のスタンダードにする方法について話し合っていきたい。 - (フルサイズに参入した今、今後はm4/3機は注目されなくなる? G9はどうなるのか?)
G9は非常に高く評価されており、売上も非常に大きい。G9をどのように進化させるかは、フルサイズの大型センサーとm4/3のコンパクトさのバランスを研究して、今後の展開を検討していく。 - (GXシリーズはどうか? GMシリーズは日本以外では売れなかったようだが、小さなカメラの計画は?)
スマートフォンに、様々な撮影条件に対応するべく複数のセンサーとレンズが搭載されるようになり、このカテゴリーは徐々にスマートフォンに引き継がれている。特にミドルレンジのズームを搭載したコンパクトはスマートフォンの影響が大きい。
個人的にはLXやGXを使用しているが、このカテゴリはスマートフォンの影響が最も大きいことを認めざるを得ない。そのため、カメラ事業としては開発リソースの優先順位を決める必要がある。 - (G95(G99)はスチルと動画のハイブリッド機の好例だが、市場の反応は?)
この価格帯にはかなり多くのLUMIXファンがおり、彼らは、G95(G99)のハイブリッドのコンセプトと、ハイブリッド機としてのコストパフォーマンスを高く評価している。
パナソニックは「Lマウントを動画界のスタンダードにしたい」ということなので、パナソニックのLマウントシステムは、今後も動画にかなり力を入れていくことになりそうですね。
m4/3機に関しては、GHやGシリーズは、システムのコンパクトさを活かしたLマウント機との棲み分けを模索しているようですが、エントリーモデルに関しては、スマートフォンに食われてしまっているようで、あまり積極的な展開は期待できそうもない雰囲気ですね。
Hetkinen
GH5のヒットから3年が経過しましたが進化の方向性はまだ検討中なんですね
こおろぎ
Panasonicが遂に動き始めましたね。
特に動画に関しては、スペックに出ない部分の使いやすさ、堅牢性はどのメーカーよりも群を抜いてると思います。
パナのLマウントはメインの動画機としては、最適解のカメラとなり得そうですね。
シュワシュワ
動画を重点的に考えるのはもちろん良いですが、動体連写もいける口になってくれると嬉しいです。
超望遠はm4/3と分けられると2システム運用になってしまうので、それは辛いと思います。
ネロネロ
軸足をLマウントに移しつつ
補完する形でm4/3を継続するようですね。
GXは残して欲しいけど「GH、G9、G99、GX、GF、G100」
のラインナップを見ると一番趣味性が強いので厳しいのかな。
Peecha
S1シリーズはハイエンド向けとのこと。S5はハイアマチュア向けかな?
m4/3にはちょっとだけ未来が見えるけど、LXなどのコンデジには明るい未来がなさそうでちょっと悲しい。LX100M3が出たら購入しようと思っていたので残念である。
GシリーズもGX、GM系の後継機は望み薄のようですね。開発リソースの優先度云々と言われているということは割り当てない方針と聞こえます。
今年のGシリーズ機のリリースがG100だけだったら、ちょっと寂しいな。
EVANS
マイクロフォーサーズにはラインナップの整理整頓の波が押し寄せそうですね。
インタビュー読んでいますと
GM:復活はない
GFとGX:G100系統に統合
G:G99を後継として存続orGHと統合?
GH:動画ユーザーからの支持があるから存続するけど少なくとも今の無印とSの2機種体制を維持はしなさそう。
で、2、3機種に集約されそうな気が。
軒下デジカメ情報局さんに、S5のバッテリーはG9、GH5シリーズと共用が効くという情報も出ているあたり、GHやG9のハイエンド機能を欲するユーザーはS5へ誘導したい思惑もあると思います。(超望遠はマイクロフォーサーズに任せるという方針にも合致しますしね。)
何にせよ、レンズサイズも含めた軽快さを気に入っているので、なんとかマイクロフォーサーズには踏ん張って欲しいとこです。
zd
動画機としてlumix を使うものとして、心強い言葉にとても嬉しくなりまし
GH5の進化をまだ模索中ということでしょうが、基本的には動画機として正統な進歩を望みます。
オリンパスの後継会社がスチル機として価値想像を生む事を期待しつつ。
tpr
インタビューの回答で触れられていますが、
パンフォーカスで撮影するには小型センサーのほうが有利なんですね。
そろそろFZ300の後継機で4K60P対応品が出てこないかなぁと…
スナッキー
GFの後継は望み薄ですかね。
G100に期待してたけどコレジャナイだったからなぁ。
スマホとの距離を取りつつと言う意味は分かるけど
日常的に持ちやすい軽さとカメラとしての性能を両立した
軽くてバッファがある高級機が欲しい。
対応メモリカードもSDカードサイズがいいなぁ。
YOSHI-P
Lマウントアライアンスにライカが居るというのはとても安心感があります。