ニコンAF-S DX 16-85mm F3.5-5.6G VRは高性能だがきわだった特徴がないレンズ

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Nikkor DX 16-85mm VR intro

  • 18-105VR、14-24mm F2.8との実写での比較では、中央付近はおおざっぱに言って似たような画質だが14-24mmが若干コントラストが高い。周辺部では14-24mmが一番シャープで、18-105VRは16-85mmVRより若干甘い描写。18-105VRはキットレンズとしてはよい性能だが、16-85VRのほうがわずかに優れている
  • スタジオでの解像度テストでは、水平・垂直それぞれ2400lpph・2450lpphで18-105VRよりわずかに高い値。16-85VRは18-105VRよりシャキっとした描写だが、解像力に大きな違いはない
  • 歪曲はワイド端で5.32%のタル型、テレ端で0.907%の糸巻き型で、18-55VRや18-70mmから買い換えると歪曲が大きいことに気づくかもしれない
  • 周辺光量落ちは、16mm開放で59%、85mm開放で78.2%でズーム全域で良好な結果
  • 50mm付近のボケ味はよくない
  • 換算24mmの画角の高性能な常用レンズを探しているならお勧めのレンズだが、ニコンの他のキットレンズもきわめて優秀なので、急いでアップグレードする必要は少なく、よりズーム域が広く同じような価格の18-200VRもある。他のレンズと比べてきわだった長所がないので"強くお勧め(Hightly Recommend)"にはしない

 

個人的には、ほどよいズーム域で優秀な光学性能を実現しているとても魅力的な標準ズームだと思います。さすがに、解像力・コントラストでは14-24mm F2.8にはかなわないようですが、値段の割りに健闘していますね。このレンズは"Hightly Recommend"でいいと思うんですが・・・

 

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