ペンタックスK-7、EOS 50D、ニコンD300によるコンティニュアスAFによる連写性能の比較テストが掲載

RiceHigh's Pentax BlogにペンタックスK-7とライバル(EOS 50D、D300)とのコンティニュアスAFによる連写性能の比較記事が掲載されています。

Measurebated: K-7 is NOT a Machine Gun! :-(

  • これは香港の雑誌「e-zone」に掲載された、コンティニュアスAFの性能の比較記事で、ペンタックスK-7とEOS 50D、ニコンD300で行われた。レンズはK-7がDA★16-50 F2.8SDM、ニコンとキヤノンはタムロンの17-50mm F2.8
  • テスト1:EV1(暗所)での異なる距離の2つのオブジェクトへのフォーカスの時間
    50D:0.58秒、 D300:0.84秒、K-7:0.92秒 AFの精度は50Dがベストで最もシャープなイメージ。D300は若干ピントをはずしていた。K-7はピントが合っていなかった
  • テスト2:動く電車のおもちゃを3秒間の連写で撮影
    50D:11コマ撮影され精度は90%、D300:12コマ撮影され精度は100%、K-7:5コマ撮影され精度は100%、K-m:4コマ撮影され精度は100%
    ペンタックスのフレームレートはわずか1.67コマ/秒!
  • テスト3:野外で走る女性のモデルを中央の測距ポイントで3秒間連写し、それを3回繰り返す
    50D:16コマ撮影され精度は100%、D300:19コマ撮影され精度は95%、K-7:8コマ撮影され精度は95%、K-m:4コマ撮影され精度は100%
    ペンタックスのフレームレートはわずか2.67コマ/秒!
  • テスト4:テスト3と同じ条件でAFポイント自動選択で撮影
    50D:16コマ撮影され精度は95%、D300:17コマ撮影され精度は100%、K-7:7コマ撮影され精度は95%、K-m:3コマ撮影され精度は100%
  • テスト5:落としたオブジェクトがフレームから消えるまでのコマ数を計測
    50D:4コマ、D300:4コマ、K-7:3コマ、K-m:2コマ
  • 結論としては、K-7は高速連写機ではないということだ。カタログ性能では、連写は5.2コマ/秒となっているが、AF性能のために連写は良好に機能していない。ボトルネックとなっているのは、今はAFシステムだ。K-mとの比較ではスペック上ではK-7が大幅に優れているにもかからわず、それほど大きな差がない
  • この結果はペンタックス愛好家としては残念だが、この雑誌はよい仕事をしたと言わなければならない
  • 正直に言ってSAFOX VIII+ は、まだSAFOX VIIIで"+"が付いていても役に立っていない。そして、SDMは未だにSlow Driving Motor(SDM=遅い駆動モーター)だ!

 

RiceHigh氏は以前は熱烈にK-7を応援していたのですが、よほどがっかりしたのか、製品が発売されると同時に超辛口の批評家へと変わってしまいましたね(^^;

ここでの検証結果ですが、元々キヤノンやニコンの中級機は動きモノを連写で撮るのが得意ですし、ペンタックスが苦手な分野での勝負なので、かなりの差がつくのはしかたがないところだと思います。

とはいえ、K-7は暗所でのAF性能などはかなり向上しているという意見も多いので、SAFOX VIII に"+"が付いたことで、それなりに性能は向上しているのではないかという印象です。

ただ、キヤノンとニコンもレンズが純正ではなくタムロンで、超音波モーターなしというハンデがあったので、純正のEF-S17-55mm F2.8やAF-S DX17-55mm F2.8あたりを使っていたらもっと差が大きくなっていたかもしれませんね。