オリンパスM.Zuiko Dgital 17mm F2.8 (E-P1のキットレンズ)は解像力は高いが欠点も多いレンズ

LensTips.comにオリンパスM.Zuiko Digital 17mm F2.8 (E-P1のキットレンズ)のレビューが掲載されています。

Olympus M.Zuiko Digital 17 mm f/2.8 lens review

  • 中央部の解像力は絞り開放で45lpmmに達し、とてもシャープな画像。F5.6まで絞ると50lpmmに達し、これは、ZD 50mm F2 MacroとZD150mm F2と並び、フォーサーズの単焦点レンズの中でベストの解像力
  • 周辺部の解像力は少々落ちるが、小型の広角レンズであることを考えると良好な性能
  • 色収差は開放で0.12%と中程度の値だが、F5.6以上に絞ると危険水域に近い値まで大きくなる。色収差はテスト時だけでなく実写でも気になる
  • 歪曲は換算35mmクラスのレンズでは普通は-1.5%程度だが、このレンズは-5.45%(タル型)に達し、このクラスの不名誉なレコードを樹立した。この歪曲は自動的に補正されるので、RAWで撮影しない限り気付かないが、このレンズは大変大きい歪曲に苦しめられており、批判されるに値する
  • 周辺光量落ちは、絞り開放で31%(-1.07EV)で目立ち、F4まで絞っても19%でまだ目立つ
  • 逆光ではゴーストが目立つ。AFは静かで正確だが、速度はそれほど速くない
  • E-P1と組み合わせることを前提にしたレンズで欠点も多いが、解像力に文句はなく、小さなカメラでデジタル一眼の画質を実現している。正直言って価格はもっと下げて欲しい

 

解像力は素晴らしい値ですが、小型軽量化を優先させたためか歪曲と色収差は大変に大きな値で、評価の難しいレンズですね。ただ、E-P1には収差の自動補正機能が搭載されているので、JPEG撮って出しで使う分には、収差のことはあまり気にせずに済みそうですが・・・

以前、他のレビューで辛口の評価されていたE-P1のAFは、このレンズとの組み合わせでは、速くはないものの正確性は非常に高いようで、これを見る限りは大きな問題なさそうですね。