・Sigma EX 10-20mm f/3.5 EX DC HSM - Review / Test Report
- 歪曲は超広角ズームの典型的なもので、(ワイド端では)極めて大きなタル型(-2.75%)を示している。望遠側にズームすると歪曲はかなり軽減し、15mmではほとんど歪曲はなく、20mmでは0.5%の糸巻き型
- 周辺光量落ちは10mmで1EVを少し超える程度、それ以上の焦点距離で0.75EVで、絞ればズーム全域で絞り値にかかわらず0.5EVに減少する
- 中央の解像力はズーム全域で絞り値にかかわらず素晴らしい値(excellent)で、周辺部も少し下がるものの少なくともとても良い値(very good)
- 残念なことに四隅の解像力は他の部分のような素晴らしい性能ではなく、10mm開放ではソフトで甘く、絞っても"よい(good)"のレベルまで改善しない。幸いなことに15mmでは開放から四隅も非常に良い解像力になり、20mmでは開放で"よい(good)"のレベルだが1段絞れば改善する
- 倍率色収差は10mmでは、全ての絞りで1ピクセルを超えている。15mmでは開放では色収差は少ないが絞ると大きくなる。20mmでは絞りに関わらず1ピクセル以下の値
- 中央部の解像力は素晴らしく、周辺部も文句のない解像力。しかし、四隅は15mm、20mmでは問題ないものの、10mmでの値にはがっかりした。旧型のユーザーの多くは買い換える必要性を感じないだろう。
明るいレンズが必要なら、トキナーの11-16mm F2.8のほうがより魅力的な選択。しかし、このレンズの弱点を把握した上で使うなら、素晴らしい結果が得られるだろう
ズーム全域で絞り開放付近から非常に高い解像力を示していますが、ワイド端の四隅の解像力だけが非常に低く、絞ってもあまり改善しないので、この点が大きなウィークポイントのようです。
結論のコメントは結構辛口になっていますが、サンプルを見る限り、ワイド端で本当に隅っこの部分が甘くなる以外はかなり優秀ですし、超広角ズームとしては歪曲や周辺光量落ちなども問題ないレベルなので、総合的にはもう少し高い評価をしてもいいような気がします。
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