シグマ 17-70mm F2.8-4.0 OS はメーカー純正の標準ズームといい勝負

LensTipにシグマ17-70mm F2.8-4.0 DC OS HSMのレビューが掲載されています。

Sigma 17-70 mm f/2.8-4.0 DC Macro OS HSM - lens review

  • 手ブレ補正は実測でシャッター3段分を少し超えていて、性能はとても良好。これまでのシグマのレンズは、シャッター2段分前後の効果だっだので明らかによい
  • 中央部の解像力は広角側では驚くべきもので、絞り開放でさえ46-48lpmmの値で、1段絞ると50lpmmのラインを容易に超える。ここでは、キヤノンEF-S 15-85mm ISよりも明らかによい
  • 望遠側での中央部の解像力は低くなるが、50mmではまだ何の問題もない。70mmでは開放で32lpmmで、(800万画素の)20Dなら妥当な値だが(1500万画素の)50Dではもう少し解像力が欲しい。F5.6まで絞ると45lpmmに達し、よい画質を楽しむことができる。ここでは、キヤノンEF-S15-85mm ISに遅れを取っている
  • 周辺部の開放での解像力はシグマのウィークポイントで、28mm開放だけは良好だが、それ以外は開放では実用的なレベルを下回っている。しかし、1段絞れば急激に改善し、実用的な画質になる。ここではキヤノンEF-S15-85mm ISのほうが若干(2-3lpmm)優れているが差は大きくない
  • 色収差は広角側では絞りにかかわらず0.13%前後で、中程度のレベルよりは大きい。望遠側では色収差は少なくなり、28mmでは「低い」と「中間」の境界のレベル。それ以上の焦点域ではごくわずかな値になる
  • 歪曲は17mmで-3.28%のタル型で、ライバルに比べて非常に良好な結果
  • 周辺光量落ちは17mm開放で34%(-1.22EV)で大きいが、旧型に比べると改善している。28mm開放では31%(-1.07EV)、70mm開放では30%(-1.04EV)で、奇妙なことにワイド側だけでなくズーム全域で周辺光量落ちが大きい
  • 逆光耐性は良好で、フレア・ゴーストは出るが大部分は弱いもので問題はない。大きなコントラストの低下もない
  • AFは前ピン傾向があったが、50Dのメニューから調整したところ問題はなくなった。HSMモーターは静かで良好に作動する
  • キヤノンEF-S15-85mm ISと比べると、光学性能ではキヤノンのほうが良好だが、シグマは価格の点から明らかに優れている。ニコン16-85mm VRと比べると、性能も価格もいい勝負。すべてのAPS-C機のユーザーにとてもよい選択肢だと思う

 

価格を考えると光学性能はかなり優秀で、キヤノンのEF-S15-85mm ISと比べてもそれほど負けていないようです。ただ、サンプルを見ると色収差が若干気になりますね。色乗りもシグマらしくあっさりした感じです。

また、シグマはこれまでニコン、キヤノン、タムロンに比べると手ブレ補正の効果がやや弱いという印象がありましたが、このレンズでは他社の最新モデルと比べても遜色がなくなっているようです。