オリンパスZUIKO DIGITAL 50-200mm F2.8-3.5 SWDは極めて魅力的なレンズだがボケ味がウィークポイント

PhotozoneにオリンパスZUIKO DIGITAL 50-200mm F2.8-3.5 ED SWDのレビューが掲載されています。

Olympus Digital Zuiko 50-200mm f/2.8-3.5 ED SWD

  • 歪曲は、50mmでは若干のタル型、100mm以上では糸巻き型に変わるが、ズーム全域を通してわずかでおおむね問題はない
  • 周辺光量落ちは、50mmでは問題なし。100-200mmでは開放で0.8EVで被写体によっては目立つことがあるが、1段絞れば問題は解消する
  • 解像力は50mmでは画面全域で完璧に近い。100mmでは中央は開放から"最高レベル(excellent)"だが、周辺部はわずかに低下する。150mmと200mmでも中央は非常に高いレベルの性能を維持しているが、周辺部は落ち込みは少し大きくなる。しかし、絞り開放でも周辺部は"とてもよい(very good)"のレベルに留まっている
  • 倍率色収差は非常によく補正されていて、周辺部の平均でも1ピクセルを下回っている。ピクセル等倍では周辺部で色収差が見えるかもしれないが、プリントではほとんど無視してよい
  • ボケ味は被写体と背景の距離が十分に離れている場合は美しいが、背景と被写体が近い場面だとうるさくなる
  • 鏡筒の作りは素晴らしくよく、AFスピードは旧型と比べて極めて速くなった
  • ズーム全域で解像力が高いことに関しては、オリンパスのレンズは輝いている。歪曲も色収差も良好。弱点はシチュエーションによっては、ボケ味が悪くなることだが、これは、率直に言ってこのクラスの多くのズームレンズに共通する問題だ
  • 総合的には極めて魅力的なレンズで、40-150mmや70-300mmからのアップグレード対象としては、疑う余地のないレンズ

 

解像力はズーム全域で非常に高く、絞り開放から安心して使えるレンズですね。ただ、記事の中でも指摘されている通り、ボケ味は大変美しく見える時もある一方で、シチュエーションによってはかなりうるさくなるようで、背景をボカした作画をする場合はユーザーの腕が問われそうなレンズです。

ちなみに、ボケ味の良いときと悪いときを比較したサンプルはこちらのページの一番下に掲載されています。