ニコンAF-S 16-35mm F4G VRはズーム両端で周辺部の解像力が不足している

PhotozoneにニコンのAF-S 16-35mm F4G VRのFX機によるレビューが掲載されています。

Nikkor AF-S 16-35mm f/4 G ED VR (FX) - Review / Test Report

  • 16-35mm VRの歪曲(ワイド端で-4.34%のタル型)が14-24mm以上であることには少々驚いた。21mmでは少しタル型の歪曲が残っているが、28mmと35mmでは1%近い糸巻き型になる。特にワイド端での歪曲はかなり大きいが、歪曲は整った形なので後処理で容易に補正できる
  • 周辺光量落ちは、ワイド端では絞っても目に付くが、それ以外の焦点距離では周辺光量落ちはよく補正されている
  • 中央はF5.6まで絞ればズーム全域で"最高(excellent)"の解像力になる。周辺部の解像力も21mmと28mmでは絞れば"とても良い(very good)"の解像力になるが、16mmと35mmでは周辺部と四隅は相当に低い値で、16mm開放では"悪い(poor)"の解像力にしかならない。しかし、かなり絞れば"good(良い)"まで回復する
  • 色収差は大まかに言って1px前後だが、16mmでは高い値で開放時には2ピクセルに達する
  • ズーム両端での周辺部の解像力が不足していて、16mmでの歪曲がかなり大きい。特に周辺部に関しては、おそらく多くの人が期待していたレベルではないだろう。それでも、フィルターが使えることと、VRが搭載されていること、逆光に強い点は14-24mmと比べて魅力的だ

 

周辺部の解像力は14-24mm F2.8と比べるとかなり低く、ニコンの最新のレンズとしては確かに少し物足りない値のような気もします。ズーム倍率や明るさ、小型化では無理をしていないレンズなので、VRを付けたのが周辺部の解像力が低い原因なんでしょうか・・・

とはいえ、フィルターが使えることと、VRの搭載、逆光耐性の3つの点でアドバンテージがあるのは使い勝手の面では大きいですね。