シグマ17-50mm F2.8 EX DC OS HSMの解像力には拍手喝采を送りたい

LensTipにシグマ17-50mm F2.8 EX DC OS HSMのレビューが掲載されています。

Sigma 17-50 mm f/2.8 EX DC OS HSM - lens review

  • 手ブレ補正は、初期のOSでは実測で2段分前後の効果だったが、このレンズに採用されている最新のOSは3段分に近いところまで効果を増している。
  • 中央の解像力は、17mmと30mmでほとんど同じで、素晴らしい値。ズームレンズであることを考えると、開放で49lpmm(50Dでの基準値は34-35lpmm)という値はズバ抜けている。F4まで絞ると50lpmmに達し、高性能な単焦点レンズと区別がつかない。50mmでは若干性能が落ちるが、他の焦点距離との差は大きくはなく、開放から46lpmm前後の実に良好な性能だ。この結果には拍手喝采を送りたい。
  • 周辺部は50mmでは何の問題もなくシャープな画質で、絞れば更にシャープになる。しかし、短い方の焦点距離(30mm、17mm)では問題があり、開放では30lpmmと基準値を下回る値。幸いにも、F4からF11ではしっかりとした解像力になる。周辺部の解像力は比較的良好だが、中央ほど素晴らしくはない。
  • 色収差は30mm、50mmでは0.10%~0.07%の低いレベルでよく補正されているが、17mmでは開放で0.15%に達する高いレベル。これは実写でとても目立つだろう。
  • 歪曲は17mmで-3.47%のタル型で小さいとは言えないが、このクラスの他のライバルもそれほど歪曲が小さいわけではない。50mmでは0.66%の糸巻き型でライバルよりも歪曲は小さい。
  • 周辺光量落ちは17mm開放で、38%(-1.37EV)で、ニコン・キヤノンのライバルよりも若干劣る。絞った場合の周辺光量落ちの減少はF4で22%、F5.6で18%ととても遅く、それ以上絞っても周辺光量落ちは減らない。
  • 逆光ではワイド側ではフレア・ゴーストが出やすく、絞ると強烈になるが、30mmではフレアが少なくなり、開放ではほとんど目に付かなくなる。逆光耐性は、多少の問題はあるが大きな問題ではない。
  • AFは静かで高速。ピントを外したのは3%で、AF精度に関しても問題はない。
  • テストしたレンズの光学性能は、ときに本当に素晴らしいものだった。中央部の画質は高価なキヤノンやニコンの17-55mmをしのぎ、周辺部はニコンには負けるもののキヤノンと同等の性能だ。このレンズは多くのユーザーを確実に満足させるだろう。

 

3週間ほど前の記事ですが、シグマ17-50mm F2.8 OSが今月号のカメラ雑誌の記事で非常に高く評価されていたので取り上げてみました。

このレンズはPhotozoneでも褒められていましたが、LensTipのテストでもとても良好な成績を収めています。特に解像力はズーム全域で驚くほど高い値ですね。

タムロンの17-50と比較すると実売価格は高いですが、この画質でOSが付いていることを考えるとコストパフォーマンスはとても良好だと思います。