ソニーα55はこのクラスでは最強のカメラの一つ

dpreviewに、ソニーα55の詳細なレビューが掲載されています。

Sony SLT Alpha A55 In-depth Review,* August 2010

  • 新型の1620万画素センサーと画像処理エンジンの連携で、素晴らしい画質を実現している。ISO400を超えるとノイズリダクションが強くなり、ディテールが損なわれる(ピクセル等倍レベルの話で、多くの人はISO1600でも心配する必要はない)が、低感度では素晴らしいディテール。緊急用ならISO12800でも使い物になる。最低感度では、このクラスで最も画素数が多いキヤノンKiss X4と同等の解像力を持っている。ダイナミックレンジは9EVに近い素晴らしい値で、クラスで最も優秀な機種と肩を並べる。
  • 10コマ/秒の連写モードは状況によっては役に立つが、詰まるところ人の注意を引くためのものと感じざるを得ない。10コマ/秒の連写は制限(ライブビューが更新されない、絞りが変更できない)があり、α55のAFシステムはこのクラスでは優秀ではあるものの、予測AFに関してはハイエンド機と同じレベルではない。α55は中級機なので深刻に考える必要はないが、EOS-1D Mark IVのAF性能を安価で実現したいと思っている人はがっかりするだろう。
  • α55のEVFは非常に視野が広く、多くの光学ファインダーに匹敵する。α550のファインダーと比較すると、明らかに(α550が)暗くコントラストが低く見にくい。
  • 操作性は従来のαとある程度共通しているが、より操作性が改善されている。NEXには無いFnメニューが搭載されており、多くの設定にとても容易にアクセスすることができる。
  • 高性能なセンサーと良好な操作性で、α55はこのクラスで最強のカメラの一つと見なされるのは間違いない。しかし、連写時のAF性能は十分でなく、連写時にEVFの画面がリフレッシュされないことなどには批判もある。
  • 我々はこのカメラに金賞(GOLD AWARD)を贈るのに何のためらいもない。 

 

いつもながら膨大なレビューなので、結論の一部だけ抜粋しました。10コマ/秒の連写については色々と制限があるようですが、6コマ/秒なら制限なく使えるようですし、価格を考えれば、かなりがんばった仕様になっていると言ってもよさそうです(プロ用機の連写と比べるのは、いくらなんでも酷だと思います)。

画質に関しては、高感度は確かにノイズは少ないようですが、ノイズリダクションが強いためにディテールが少々失われ気味なのが気になるところです。低感度では、解像力、ダイナミックレンジ共に非常に優秀なようですね。

それから、NEXとは打って変わってマニュアル操作や設定の変更がしやすくなっているのも嬉しいところですね。マニュアル操作重視のユーザーにとっては、α55、α33のほうがNEXよりも使いやすそうです。