ニコンAF-S DX NIKKOR 55-300mm F4.5-5.6G ED VRはしっかりとした光学性能

ePHOTOzineに、先月発表されたニコンAF-S DX NIKKOR 55-300mm F4.5-5.6G ED VRのレビューが掲載されています。

Nikon AF-S DX Nikkor 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR Interchangeable Lens Review

  • ズームリングは大きく快適に操作できる。フォーカスリングはAF中に回転し、使用中に何度か指が触れてしまうことがあった。このレンズはそれほどコンパクトではないが、重さは530グラムしかなく、D40やD60、D3000、D5000ようなエントリーモデルと組み合わせるとバランスが良い
  • 55mmでの中央部の解像力は絞り開放からすでに最高レベル(excellent)で、周辺部もF8まで絞れば中央の解像力に追いつく。135mmでは、少し解像力が低下するが、それでも開放から画面全域でとても良い解像力を維持している。300mmでは開放でも許容範囲内だが、F8まで絞れば目立って改善し、F11でピーク(good)の解像力になる
  • 色収差は0.5ピクセルをわずかに超える程度で、通常の撮影では大きな問題はない
  • 周辺光量落ちは、55mm開放で0.6EV、300mm開放では0.9EVで、とても良く補正されている。普通の撮影では気にならないだろう
  • 歪曲は、55mmでは0.29%のタル型でよく補正されている。300mmでは1.3%の糸巻き型で、直線的な被写体では目立つ。幸い歪曲の形は整っているので、後処理で容易に補正できる
  • 逆光では強い光が画面内に入る極端な状況では、若干のフレアとコントラストの低下があるが、ゴースト・フレアは、まずまずよく抑えられている
  • 手ブレ補正は効果が現れるまでに、他のレンズに比べると時間がかかる。フォーカス後に手ブレ補正が効き始めるまでに少なくとも1秒待つ必要があった
  • このクラスのレンズの典型でインナーフォーカスが採用されていないことや、手ブレ補正が効き始めるまでに時間がかかるなどいくつか気になることがあったが、しっかりした光学性能で、鏡筒のクオリティも高い。キットレンズに加える望遠として、特に300mmが必要なユーザーには大いに役立つだろう

 

望遠側では少し解像力が落ちますが、このクラスのレンズとしては十分な光学性能だと思います。安価なレンズの割には、鏡筒の作りもよさそうです。

手ブレ補正の立ち上がりがかなり遅いようなのが気になるところですが、テストした個体の問題かもしれないので、この件に関しては他のレビューを待ったほうがいいかもしれませんね。