ソニー DT 50mm F1.8 SAMは開放からとてもシャープなレンズ

Photozoneに、DT 50mm F1.8 SAM(テスト機はα700)のレビューが掲載されています。

Sony 50mm f/1.8 DT ( SAL-50F18 ) - Lab Test / Review

  • 鏡筒はマウントを含めてプラスチック製で、作りのクオリティはよくて平均並み。内部の鏡筒を繰り出すと若干グラつく。レンズ先端の小さなフォーカスリングはスムーズに回転する。MFはフォーカスリングの小ささと回転角の少なさ(60度)のためややデリケート。フォーカスリングはAF時も回転するが、フィルター枠は回転しない。SAMによるAFはまずまず速いが、超高速ではない。
  • 歪曲は約0.9%のわずかな量のタル型で、実写では問題ない。
  • 周辺光量落ちは比較的大きく、開放で1.1EVを超え、これは場面によっては目立つ。しかし、F2.2まで絞ればほとんど解消し、F2.8以上に絞れば完全に解消する。
  • 中央の解像力はF1.8からすでに素晴らしい値(excellent)で、コントラストもとても高い。周辺部と四隅は開放からF2.8までは良い(good)からとても良い(very good)の間。周辺部の画質はF2.8から増し、F5.6で素晴らしい解像力(excellent)に達する。像面湾曲はごくわずか。
  • 倍率色収差は基本的にほとんど無い(0.14~0.2px)。
  • ハイライトのボケは、開放付近では若干の縁取りと口径食が見られる。F2.8以上に絞るとハイライトの形は整った円形に改善する。ピント面付近の前後のボケは極めてスムーズ。ボケの色付き(軸上色収差)は、前ボケで紫、後ボケで緑の色が目立ち、絞ると改善するがF5.6までは残る。
  • 開放から非常にシャープなレンズで、倍率色収差が目立たないことが傑出したシャープさをもたらしている。ボケ味は口径食の影響はあるがとても良い。作りはそれ自体は悪くはないが、それほど安心感を得られるものではない。AFは精度は良好だが、速度とノイズの面からは従来方式と比べて強みはあまり感じられない。しかしながら、これらは価格を考慮すれば、マイナーな弱点だ。

 

光学性能の評価は5点満点で3.5点から4点で、安価な単焦点レンズとしてはかなり高い評価になっています。ちなみにコストパフォーマンスは満点の5点です。

解像力は中央は申し分なく高く、周辺部も絞ると画面全域で最高レベルになるので、ポートレートから風景まで何にでも使えそうです。ソニーの安価な単焦点レンズは、どれも魅力的で、それほどお金をかけなくても単焦点レンズの表現力豊かな描写を楽しめそうですね。