オリンパスE-PL2は購入前にダイヤルの操作性を確認したほうがいい

dpreviewに、オリンパスE-PL2のレビューが掲載されています。

Olympus E-PL2 Preview

  • 新キットレンズとの組み合わせで、AF速度は30%近く向上しており、このクラスで最速のカメラと互角。新しいレンズは静かで、動画撮影時にモーター音が入ってしまうことはない。
  • AFはシングルAFはE-PL1よりも若干改善しているが、コンティニュアスAFでは被写体が非常にゆっくりと動いている場合を除いて追従することができない。動画撮影でもしばしばAFが追いきれなくて、ピントが外れることがある。AFトラッキングモードでも同様。しかし、これはE-PL2に特有の問題ではなく、多くのミラーレス機に共通する問題。AF速度は、スポーツなどの動きモノを撮る人以外は満足するだろう。
  • JPEGでは比較的弱いローパスフィルターのおかげで、低感度でのディテールはとても良好で、色再現は力強い。高感度でもノイズリダクションとディテール維持とのバランスは良好で、高感度になるほどディテールは失われるが、ISO1600まではAPS-Cのライバルと極めて近い結果。RAWではJPEGとのディテールの差は非常に小さいが、ノイズは明らかに多くなる。
  • JPEGでのノイズはISO1600よりも上の感度では、APS-Cのライバルについていくことができず、よりノイズが増え、ディテールが失われる。E-PL2の画像処理エンジンは、特に高感度ではGF2よりもより満足のいく処理をしており、ディテールは失われるが、輝度ノイズと色ノイズはよく抑えられている。
  • RAWではノイズリダクションを切ると、最低の感度でもいくらかノイズの兆候が見られる。すべての感度でAPS-C機よりもノイズは多く、感度が上がるにつれて差は大きくなる。しかし、E-PL2の性能はここでもGF2よりも良好で、すべての感度でよりクリーンだ。
  • E-PL2の解像力テストの結果は、以前のモデルとほとんど同じ。このカメラは比較的弱いローパスフィルターを使っており、解像力チャートではおよそ2300LPHまでを正確に描写し、2800LPHまでディテールが残っている。
  • 以前のオリンパス機では最低感度がISO100で、この時、ISO200よりも1段前後ハイライトのダイナミックレンジが狭かったが、E-PL2ではISO100の設定がなくなっている。結果として、どの感度でもおおよそハイライトが同じポイントまで再現できるようになっている。ダイナミックレンジはAPS-Cのライバルよりも若干弱い。
  • インターフェースはE-PL1とE-P2のおよそ中間で、1つのダイヤルによるコントロールはE-PL1よりも前進しているが、E-P2と同じレベルの利便性ではない。背面のダイヤルはたまに不正確な動きに感じることがあり、頻繁に露出を調整するユーザーは、事前に操作を試してみるべき。また、ダイヤルを回す際に4方向ボタンを押して設定が不意に変わることがあるので、注意が必要だ。
  • 明るい場所での画質は素晴らしく高感度も一眼レフのエントリーモデルに迫っている。AFは大きく改善し、このクラスでベストの範疇にある。カスタマイズ機能は一眼レフのエントリー機よりも豊富。露出をよく変更する人は、購入前に(背面ダイヤルの)操作を試してみることをお勧めする。このカメラは画質と携帯性を見事に両立している。

 

総合評価は71%と、E-PL1(69%)やE-P2(69%)を少し上回っていて、"銀賞"が授与されています。画質に関しては従来とほとんど同じで特筆するべきことはないようですが、弱いローパスと優秀なJPEGエンジンのために、同じセンサーを採用するライバルのGF2よりも画質では高い評価を得ているようです。

少し気になったのが背面ダイヤル(コントロールダイヤル)の操作性に関する指摘で、結論のページだけでこのことが3箇所も記述されているので、レビュワーはこの件がかなり気になっているようです。ダイヤルの操作性は店頭で簡単に確かめられるので、購入前に一度操作を試してみたほうがいいかもしれませんね。