・Nikkor AF-S 85mm f/1.4 G (FX) - Review / Lab Test Report
- 鏡筒は大部分が金属製でとてもしっかりとした造り。マウントはゴムでシールされているが、残念なことに、これ以外のシールはない。しかし、このようなレンズはほとんどが、恐らくよい天候の野外やスタジオで使われるので、完全な防塵防滴は要求されないだろう。
- フォーカスリングは申し分ない重さがあり、スムーズに回転する。このフォーカスリングは嬉しいことに、逆方向に回すときでさえ遊びがない。ピント合わせはリアフォーカスなので、レンズの全長は変わらない。前玉は回転しないため、偏光フィルターの使用に問題はない。
- AFは超音波モーターで無音に近い。AFスピードはポートレート用の単焦点としてはとても速いが、シグマの85mm F1.4ほどきびきびとしてはいない。しかし、通常の用途では十分な速さだ。
- 歪曲はわずかな量のタル型(-0.479%)で、実写ではほとんど目立たない。周辺光量落ちは、開放では1.8EVで四隅の落ち込みが目立つ。絞ると周辺光量落ちは軽減されるが、F2ではまだ気になるレベル(1.08EV)だ。F2.8以上に絞ると、特に目立ちやすいシーンを除けば、周辺光量落ちの問題はなくなる。
- 中央の解像力は開放から素晴らしい値(excellent)で、F4まで絞るとすこぶる高い値に達する。周辺部と四隅は開放からとても良い値(very good)で、F4以上では素晴らしい解像力(excellent)になる。これはこのような大口径レンズとしては、素晴らしい性能。1つ残念なことは、絞ったときに若干のフォーカスシフトがあることだ。
- 倍率色収差は、F2の時に最大で0.9ピクセルとなる。これはとてもよく補整されている。軸上色収差(ボケの色ズレ)は大口径単焦点の常として、このレンズも非常に目立つが、もちろん絞れば改善する。
- ボケは9枚の円形絞りのおかげで、絞ってもハイライトの形は円形に保たれている。しかし、周辺部は口径食の影響で絞り開放では猫の目状になる。ボケには色付き(軸上色収差)による若干の輪郭が見られる。背景のボケは、特にピント面に近い領域では少しうるさくなるが、絞れば若干改善する。
- 85mm F1.4Gは非常にハイレベルな性能だ。中央はテストした全ての絞り値で素晴らしい解像力で、周辺部と四隅も開放から若干低いだけで、絞れば素晴らしい解像力になる。ポートレート用のレンズとしてはこのような特性は極めて希だ。周辺光量落ちとボケの色付きは目立つ。ボケ味はスムーズだ。鏡筒の造りはとても良好。結論としては、疑い無く大いに推薦!
光学性能の評価は5点満点で4点とハイレベルで、旧型の85mm F1.4Dが周辺部の解像力が振るわず5点満点で2点の評価だったことを考えると、新型は大幅に性能アップしていると言ってよさそうですね。
ボケは旧型同様ピント面に近い領域で若干ナーバスになる傾向があることが指摘されていますが、サンプルを見る限りではとても滑らかで特に問題はなさそうです。
まるまる
Photozoneと言えばキヤノンの
レビューというほどでしたが、最近になってNikonのレビューが充実してきましたね。新しい85mmF1.4ですが、SIGMAとNikonを比較してNIKKORにしました。この手のレンズはポートレートと決め付けられてる感がありますが、自分は夕暮れ時の鉄撮りなどに使います。
AFですがSIGMAとNikonで差は感じませんでした。周辺光量ですがSIGMAは開放付近は優秀。けれど絞っても残り続けるんですね。一番の違いは周辺の解像度でした。人物では無いので、画面全体での解像度が重要です(浅い絞りで画面周辺に車両の先端が来る)D3では差が少なかったけれどD3Xに装着したら歴然でした。SIGMAの50mmF1.4も画素数20M超えだと振るわないですし、中心優先のSIGMAと画面全体重視のNIKKORで設計思想の差を感じます。
レンズはニコン
やっぱり、ニコンですね。
ことレンズに関しては、ニコンは本当に気合が入っている。
しかし、ボディはキャノンなのだよね。
そろそろ、キャノンのボディでニコンのレンズを使わざるを得ない、そういうユーザーの気持ちを考えて欲しい。
hiro
85mmはライバルのsoneの85mm f1.4 カールツアイスですね・・・・スゴイですよ・・コレに負けないでもらいたいですね。
Tommi
アマDXユーザー意見として
単焦点が良いのは勿論必要ですが、ズームの良いものを作ってもらいたい。
24-120F4がもうちょっと評判良ければFXに移行できるのですが…。とは言え大三元の大きさにも購入へは踏み切れない…。
個人的には難問なんです。24-70F2.8とかモデルチェンジで小さくなりませんかね?