パナソニックLEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.はバランスの良いレンズ

LensTipに、パナソニックのLEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.のレビューが掲載されています。

Panasonic Leica DG SUMMILUX 25 mm f/1.4 ASPH. - lens review

  • フォーカスリングは適度な重さがありスムーズに動く。回転角は250度で、正確なピント合わせも十分に可能だ。距離目盛りや被写界深度目盛りが無いのが少々残念。
  • 中央の解像力は、開放から60lpmm(良好な性能の基準となるレベルは42-45lpmm)に近い見事な値で、十分に実用的な画質。これはフォクトレンダー25mm F0.95をF1.4に絞ったときよりも、ずっと良好だ。F2では70lpmmの良好な値で、F2.8とF4では75lpmmの非常に高いレベルに達するが、これまでの最高記録を超えてはない。まとめると、開放での性能は素晴らしく、絞ったときもとても良好で、この性能は賞賛に値する。
  • 周辺部の解像力は開放では基準となるレベル(42-45lpmm)には達していないが、F2.2まで絞れば周辺部でも良好な画質になる。フルサイズ用の50mm F1.4では、このような結果は夢物語だ。周辺部の評価は、若干の条件はあるが、間違いなく肯定的なものだ。
  • 軸上色収差は目立つが、幸いなことにそれほどハイレベルではなく、また、絞ると若干改善する。倍率色収差は、開放付近でのみ目立ち中程度の大きさだが、絞ると急速に改善し、F2.8以上に絞れば実写では気付かないレベルになる。
  • 歪曲はJPEGでは自動的に補整され、0.22%の気付かないほどわずかな糸巻き型だが、補整していないRAWでは、2.30%の極めて大きなタル型。
  • 周辺光量落ちは、JPEGでは開放で49%(-1.95EV)でセンサーの小さなm4/3としてはかなり大きい値。4/3用の25mm F1.4のほうが11%良好だ。しかし、(フルサイズの)EF50mm F1.4は72%だ。F2に絞ると周辺光量落ちは25%(-0.83EV)に減少し、F2.8では気付かないレベル(8%)になる。周辺光量落ちはRAWとJPEGは開放では同じ結果で、F2-F2.8ではRAWのほうが5-7%大きい値だった。
  • 逆光耐性は良好で、開放付近ではどのような条件でもほとんど問題はない。大きく絞ると、問題が出てくるが、それは太陽を画面内側に入れたときのみのことだ。光源が四隅や画面外にある場合には、顕著なフレアは見られない。
  • AFは静かに動作し、とても高速で正確だ。スタジオでは1度もAFを外すことはなかった。前ピンや後ピンの問題は全くない。
  • m4/3にピタリとフィットするレンズで、レンズの選択肢を広げてくれる。このレンズはフォクトレンダー25mm F0.95より暗いが、AFとより小さな鏡筒のため、ライカ25mm F1.4のほうがバランスが良い。パナソニック20mm F1.7とフォクトレンダー25mm F0.95m、ライカ25mm F1.4はいずれも光学性能は良好で、どれを選ぶかは好みや予算の問題だ。
  • 良い点:開放付近からの中央の素晴らしい解像力、少し絞ったときの周辺部の解像力、良好に補整された色収差、非点収差の少なさ、逆光耐性の良さ、静かで優れたAF。
  • 悪い点:コマ収差が目立つ、開放で周辺光量落ちがかなり大きい、開放付近の周辺部はもう少しシャープならよかった。

 

中央の解像力は素晴らしい値で文句なしに優秀ですね。周辺部も少し絞ればしっかりと解像するので、ボケを楽しむだけでなくカリッした風景写真を撮るのにもよさそうです。m4/3は良い単焦点レンズが揃ってきましたね。

あと、オリンパスの45mm F1.8も同様の結果でしたが、大口径にもかかわらずAFでピントを全く外さないというのは、コントラストAFの強みが出ていますね。