ソニーがセンサーのダイナミックレンジの拡大に関する特許を出願中

エンジニアの嗜みで、ソニーのフォトクロミック膜を使ってダイナミックレンジを拡大する技術に関する特許が紹介されています。

・Sony フォトクロミック膜を用いた撮像素子の特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • ソニーがフォトクロミック膜を用いることでダイナミックレンジを拡大した撮像素子に関する特許を出願中。白飛びし易かったデジタルも、フィルム並みにハイライトで粘るようになるかもしれない。
  •  フォトクロミック膜とは:入射光強度に応じて光透過率が変わる。 入射光量が少ないと光透過率が高い。
  • フォトクロミック膜を用いると、暗部では光を多く取り入れるようになり、高輝度部では光を制限するという、デジタルにとって都合の良い性質を得られる。
  • 銀塩フィルムが廃れないのは、自然な色再現や階調性、そしてハイライトの粘り等、画質的な優位性があるから。ソニーの特許技術によって、デジタルがフィルムを超える日も近いのかもしれない。

 

フォトクロミック膜は、明るさで濃度が変わるサングラスの調光レンズのようなものでしょうか(原理も反応速度も全く違うとは思いますが)。フォトダイオードの前にフォトクロミック膜を設置しておけば、確かにダイナミックレンジを飛躍的に拡大することができそうですね。

センサーの解像度と高感度はかなり進化してきているので、後はダイナミックレンジが拡大すれば、あらゆる面で銀塩フィルムを完全に超えるかもしれませんね。