ソニーE 30mm F3.5 Macroは良好な性能だが色収差が目立つ

SLRGearに、ソニーNEX用の「E30mm F3.5 Macro」(SEL30M35)のレビューが掲載されています。

Sony E 30mm f/3.5 Macro SEL30M35 (Tested)

  • このレンズは、いくら絞ってもカリカリにシャープにはならないが、解像力に関しては良好な結果だ。開放では周辺部が若干甘いが、中央は十分にシャープだ。絞ると周辺部は少し改善するが、F8でさえ中央のようにはシャープにはならない。また、F8では中央の解像力は若干落ちる。画面全体の画質が最も良くなるのはF5.6だ。
  • 色収差は若干多めで周辺部で目立つが、中央ではそれほど目立たない。色収差は絞っても改善しないので、許容するか、後処理で対処しなければならない。
  • 周辺光量落ちは、開放でわずかに見られるが、かろうじて1/4EVを超える程度で困ることはないだろう。
  • 歪曲は全体の平均ではゼロ、周辺部では+0.1%のごくわずかなタル型で、素晴らしくよく補正されている。
  • AFは最短から無限遠まで1秒以下で、作動音もとても静か。フルタイムマニュアルフォーカスが可能。フォーカス時にフィルターは回転しない。
  • 最大撮影倍率は1:1で、最短撮影距離は9.5cmだ。レンズのサイズとフランジバックを考えると、これは、前玉からのワーキングディスタンスは1インチ前後しかないことを意味している。加えて、この撮影距離では歪曲の影響が若干見られる。
  • 解像力と周辺光量落ちと歪曲は良好な結果で、唯一問題があるのは大きな色収差だが、これは後処理で対処できる。このレンズはマクロとしてはNEXの数少ない選択肢のうちの1つで、価格から期待する通りの刺激を与えてくれる。

 

解像力は悪くはありませんが、口径の小さなマクロレンズとしては思ったほど高くはないという印象です。色収差は少し目立つようですが、周辺光量落ちや歪曲は文句なしに優秀な性能ですね。

このレンズは店頭で2万円+αの安価なマクロであることを考えれば、十分な性能と言ってよさそうです。