キヤノンPowerShot G1 X の高感度はG12より少なくとも2段分優れている

CAMERA LABSに、キヤノンPowerShot G1 X とG12の感度別の比較レビューが掲載されています。

Canon PowerShot G1 X vs PowerShot G12 Noise

  • テストはベストのクオリティのJPEGで行った。両方のカメラ共に絞りはF4で、同じ画角(換算45mm)になるようにセットした。
  • ISO100では、G1 X は素晴らしくクリーンでディテールに富んでるが、G12と比較すると暗部のコントラストが高い。ここでは両機ともに同程度のディテールだが、4MP画素数が多いG1 X が若干有利だ。
  • ISO200では両機ともわずかにノイズが増えるが、G12のほうが劣化が大きく、G1 X が多少リードしている。ISO400ではG12のノイズがより明白になるが、一方でG1 X はノイズは増えるもののその量はわずかだ。
  • ISO800では両機の差は一層広がり、G1 X は若干ノイズが増えるだけだが、G12は極めて大きな画質の低下が見られる。G12はノイズリダクションによってノイズが塗りつぶされ、いくらかディテールも失われる。
  • ISO1600ではG12は多くのノイズ、ディテールの塗りつぶし、彩度の低下に苦しんでいるが、一方でG1 X はISO800からほとんど画質が劣化しておらず、ここではG1 X が明確にリードしている。
  • ISO3200では、G12はノイズに悩まされるが、G1 X まだかなり満足のいく画質だ。G1 X はISO6400も設定でき、ここではかなり汚れやディテールの喪失が見られるものの、小さなプリントならまだ許容範囲だ。
  • G1 X はISO12800でさえそれほど悪くはなく、G12のISO3200と同程度で、少なくともG1 X には2段分のアドバンテージがある。
  • G1 X とG12の比較の結果は、以前にG12/S95とAPS-Cの一眼レフを比較したときの結果と同じで、最低感度のディテールはよい勝負だが、高感度になると、ISO800-1600前後までに差は極めて顕著になる。従って簡単に言えば、ISO100をキープするなら、差はほとんどなく、ISO800以上を(またはISO400でさえ)使用するなら、大きなセンサーのGX 1 のほうがAPS-Cの一眼レフ同様のずっとクリアな画質が得られる。

 

最低感度付近ではG12も非常によく解像していて大きな差は無いようですが、高感度になるとさすがにセンサーサイズの大きなG1 X が一枚も二枚も上手で、全く勝負にならないですね。

とは言え、低感度ではG12も高画質なので、条件の良い場所での撮影が中心なら一回りコンパクトで安価なG12も悪くない選択かもしれません。