ソニー135mm F2.8 [T4.5] STFは究極のボケ味

photozoneに、ソニー135mm F2.8 [T4.5] STFのフルサイズ機(α900)のよる再テストが掲載されています。

Sony 135mm f/2.8 [T4.5] STF ( SAL-135F28 ) - Full Format Review / Lab Test

  • 鏡筒は金属製で素晴らしいクオリティだ。フォーカスリングは、古き良きレンズのように適度が重さがあり、とてもスムーズに回転する。フォーカシングでレンズは大きく伸びるが、前玉は回転しない。
  • このレンズには専用の絞りリングがあり、絞りをT/4.5からT6.7の間で無段階で設定することができる。
  • 歪曲は0.5%の穏やかな糸巻き型で、これは通常は無視できる。
  • 周辺光量落ちはフルサイズ機では(多くのレンズで)目立つ傾向があるが、STFレンズは例外だ。複数回テストしたが全て同じ結果で、絞り開放でさえ周辺光量落ちは完全に無視できる値(0.15EV)だった。これは、このレンズだけの特徴だ。
  • 中央の解像力は開放から既に並外れて高く、周辺部と四隅は良い(good)~とても良い(very good)値だ。T/5.6からT/8に絞ると、中央も周辺部も多少解像力を増す。このレンズのMTFテスト結果は、とても素晴らしい。
  • 倍率色収差は平均0.3ピクセル前後で、非常によく補正されている。これは通常心配のない値だ。
  • 絞り開放では、極端にコントラストの高い状況で若干パープルフリンジが出る傾向がある。これは大口径レンズでは珍しいことではないが、時々問題になることがある。
  • 軸上色収差(ボケの色付き)は、状況によって見られ、ピント位置の前側にマゼンタ、後ろ側にグリーンの色ズレに気付くかもしれないが、T/8まで絞れば解消する。
  • このレンズはスムーズなボケを得るために最適化されているが、結果は期待に背くものではなかった。T/4.5のボケは、これまでにテストしたどのレンズよりもスムーズなボケ味だ。絞ると、いくらかボケ味は悪化するが、通常はどのみち開放で使いたくなるだろう。
  • 135mm F2.8 STFは、フルサイズ機のテストでも究極のボケ製造マシーンだ。ボケのクオリティに関しては、これまでテストしてきたどのレンズよりも遥かに勝っている。このレンズはAPS-Cでは極上のテスト結果だったが、フルサイズ機でも素晴らしい性能だ。これらのいくつかの特別な特徴を考えると、大いに推薦という結論しかあり得ない。

 

α900による再テストでも光学性能は5点満点で4点と、とても高い評価となっています。ボケ味はもちろん素晴らしいですが、周辺光量落ちや倍率色収差がほとんど見られないのもすごいですね。解像力も開放から良好で、フルサイズでも全く問題なさそうです。