ペンタックスFA31mm F1.8は開放からシャープな素晴らしいレンズ

photozoneに、ペンタックスFA31mm F1.8 AL Limited の16MP機(K-5)による再テストが掲載されています。

Pentax SMC FA 31mm f/1.8 AL Limited - Lab Test / Review

  • 鏡筒は総金属製で、並外れたクオリティだ。フォーカスリングは、若干の重さがありとてもスムーズに回転する。AFはボディモーターを使用するため、中程度の作動音がある。AFスピードはK-5ではかなり速い。
  • 歪曲は0.9%のわずかなタル型で、実写では問題ないはずだ。
  • 周辺光量落ちは、フルサイズ用のレンズにもかかわらず開放では1EVでかなり目立つ。F2.8まで絞れば周辺光量落ちは解消する。
  • 解像力は、中央も周辺部も開放からとても良好な値(very good)だが、四隅は若干甘い(good)。F2.8まで絞ると中央は素晴らしい値(excellent)になり、周辺部と四隅はとても良好な値(very good)になる。F11までこの際立って高い解像力が維持される。このレンズの解像力は素晴らしい。
  • 倍率色収差は0.6ピクセル前後の広角レンズとしては非常に小さい値で、実写では問題はない。絞りを開放付近にセットして、画面に極めてコントラストが強い被写体を入れると、穏やかなパープルフリンジが現れる。
  • ボケは非常に滑らかで、これは非球面レンズを使ったレンズとしてはかなり珍しい。
  • FA31mm F1.8は素晴らしいレンズだ。開放からシャープで、F2.8からF11まではカミソリのようにシャープになる。歪曲と色収差もとてもよく補正されている。弱点は周辺光量落ちだ。造りは素晴らしく使っていて楽しめる。価格は高過ぎるように思えるが、プラスチック鏡筒の(安価な)レンズはもう十分にあるので、ペンタックスが価格よりも品質に焦点を合わせているのを見ると爽快になる。

 

光学性能は、5点満点中4点とかなり高い評価になっています。解像力は絞り開放から周辺部まで良好な値で、16MPのK-5でもまだ余裕があるので、将来更なる高画素機が出てきても対応できそうです。このレンズは味わいがあるレンズとして知られていますが、チャートの数値もとても優秀ですね。