キヤノンがボディ内手ブレ補正を使って天体をより正確に自動追尾する特許を出願中

エンジニアの嗜みで、キヤノンの予備撮影を行なって天体をより高精度で自動追尾する技術に関する特許が紹介されています。

・Canon 天体撮影の自動追尾に関する特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • キヤノンがセンサーシフト式を用いて天体撮影に適した自動追尾を実現する特許を出願中。予備撮影と本番撮影の2段階で行うことで、星の軌跡を正確に追うことが可能になり、様々な条件に対応出来そう。
  • キヤノンの特許:
    - センサーシフト式の手ぶれ補正(ボディ内手ぶれ補正)。
    - 撮像素子はXYθ方向に移動可能。
    - 角速度センサ(ジャイロ)、加速度センサ(重力センサ)が組み込まれている。
    - 予備撮影と本番撮影の二段階で行う。
    - 予備撮影の画像を解析し、星の日周運動の回転中心の場所を得る。
    - 本番撮影では、被写体の動きに合わせて撮像素子をXYθ方向に動かすことで、ブレの無い画像を得る。

 

ボディ内手ブレ補正を利用して天体を追尾する機能は、既にペンタックスがアストロトレーサーで実現していますが、キヤノンの特許は、予備撮影した画像を解析することで追尾の精度を高めているのが特徴のようです。

この方式ではセンサーの可動範囲内でしか追尾できないので、赤道儀のような長時間の撮影は無理だと思いますが、短時間なら高精度な追尾ができるかもしれませんね。ボディ内手ブレ補正を搭載した天体撮影専用機の登場があるのか、興味深いところです。