lensrentalsに、パナソニック、オリンパス、コシナのm4/3レンズのMTFの比較記事が掲載されています。
・Wide-Angle Micro 4/3 Imatest Results
- テストはまずMTF50をレンズの中心で測定し、次に中央を含む13点(四隅4点、サイド4点、中間点4点)で平均を測定している。MTFで50lp/ih以下の違いは、おそらく実写では目立たないが、100lp/ihの差があれば、ほぼ間違いなく違いに気付くだろう。ズームレンズは全て14mmでテストしているので、焦点距離によって結果が変わるかもしれない。
- 絞り開放では、パナソニックのパンケーキが嬉しい驚きだ。パンケーキはいまいちの結果であることが多いが、パナソニックの14mmと20mmは極めて良好な値だ。
- F2.8に絞ると、大部分の単焦点がズームに対して優位になってくる。単焦点の中ではオリンパスの17mm F2.8が最も弱いが、このレンズは設計が古いコンシューマーグレードのレンズなので、それほど意外なことではない。パナソニックのLeica25mm F1.4は、もう少し高い値を予想していたが、それでもなお良好な値だ。フォクトレンダー17.5mm F0.95と25mm F0.95は超大口径にもかかわらず、とても良好だが、高価なレンズなので価格相応に思える。
- F4ではF2.8と同じような傾向だ。オリンパスの9-18mmと12-50mmは明らかにに14-42mmよりも良好だ。パナソニックの7-14mmは超広角ズームにもかかわらず、他のズームよりも良好だ。単焦点レンズではオリンパスの17mmがあまり良くなく、パナソニックのパンケーキが明らかに良い。Leica25mm F1.4は、良好ではあるがベストの結果を予想していたので若干残念だ。オリンパスの12mmは素晴らしい。フォクトレンダーの2本は、大口径としては見事な解像力だ。
- 以前にテストしたNEXのレンズシステムと比較すると、m4/3には良いパンケーキや、標準単焦点、面白い超大口径レンズなどが手頃な価格で揃っている。F4の超広角ズームや、まずまずシャープないくつかのズームレンズもある。大きな欠点は、大口径のズームレンズが無いことだ。
MTFの一覧表は元記事を参照してください。評判のよいパナソニックの20mm F1.7がここでも予想通り良好な成績を収めていますね。パナソニック14mm F2.5は、予想以上に健闘しているという印象です。
オリンパスは12mm F2は良好ですが、17mm F2.8は絞っても解像力があまり上がってこないので、単焦点としてはもう少しがんばって欲しいところです。
また、フォクトレンダー17.5mm F0.95と25mm F0.95は開放こそ甘いですが、少し絞るとトップクラスの解像力になるので、ボケを生かした写真だけでなく幅広く活用できそうですね。
ひまり
14-45の結果も知りたかった。。。
マチズモ
デジカメinfo様、いつも最新の情報ありがとうございます。
パナソニック20mm F1.7は発売時に購入以来、
人物から舞台、室内、花、風景、メモまで幅広く使え描写も素晴らしく、
コンパクトなので買ってよかったと大変気に入っております。
ところが、動画撮影時のAFがよくない。
レンズ全体の繰り出しと引っ込みをするため合焦が素早くなく、
モーターか、ギア音をどうしても、外付けマイクでも拾ってしまう。
ぜひ、HD化(超音波モーター&インナーフーカス)の改良版を作って頂きたいです!!
EOSムービと比べてμ4/3のいいところは動画撮影時のAFですから、
フォクトレンダーの素晴らしいレンズもAF化を期待しております。
そして、そのうち出ると噂の明るいズームも期待しています。
tn
リンク先の数値を見てみると(私の見方が間違っていなければ)、パナライカの25mmf1.4よりも、パナのパンケーキの20mmf1.7、14mmf2.5の方が、開放だけでなく、f2.8でも、f4比較でも上回っているようです。
「キットレンズとして付属の携帯優先のパンケーキ14mmf2.5の方が、パナが気合いを入れて作った25mmf1.4(約5万円)よりも良い結果」を見ると、レンズの良さをどう判断すべきか、改めて考えさせられます。
数値は目安程度で、様々な作例から自分自身の「直感」を大切にせよ、ということなのかもしれません。
celica
'70年代のレンズ設計は、スーパーコンピューターを時間/数百万円の借賃を払って設計したと聞いていますが、このようなすばらしい数値のレンズが出来るのもコンピュータ―の進歩によるものなのでしょうね。
広角ズームなんて不可能だと言われていたのですから!
NIKON の43-86mm が唯一の広角レンズでした。
事情がどうであれ、オリンパスの17mmF2.8 が振るわなかったのは意外でしたね。ハーフサイズの、あのオリンパスが・・・!
何かにつけ、家電メーカーと揶揄される、パナソニックの健闘は、「カメラ、レンズメーカー」としての実力を、遺憾なく発揮した格好ですね。
2P
>tnさん
20mmと25mmの一番の違いは、SUMMILUXの銘が付いているかどうかだと思います
ブランドが価格に影響しているのは勿論ですが、設計にも影響があるのではないかと
m4/3としてのメリットをフルに生かして作るPanasonic製に対して、光学性能に重点を置く25mmが数字だけ見ると下回ってしまうのはありえる話だと思います
しかし現にSUMMILUXは使用している人の評価は決して低くないレンズです。個人的にもボケ味の美しさ等には十分アドバンテージはあると思います MTFがレンズ性能の全てでは無いですしね
clou
それにしても、特薄パンケーキレンズということで画質に期待を持たれていなかったであろうパナ14mm F2.5の、数値上の、健闘ぶりが光りますね。
オリ12mm F2と併用もしていましたが、最周辺部以外は使えるレンズだとの実感と一致する結果で、納得です。
dna
20mmF1.7と25mmF1.4は本当にどちらがいいのか迷いますね
元キットレンズを別途で買うのはどうしても割高感があり、
それならもう少し足して憧れのライカを・・・と思ってもしまいますし
全
Leica25mm F1.4はLeicaの基準をクリアーするために
極力デジタルによる後補正に頼らないレンズだと思われます。
一方パンケーキは歪みや周辺光量などを後補正に任せることで
解像の良いレンズになっているのでしょう。
個人的にはデジタル補正も歓迎ですが、
そういうのを嫌う人やボケ味を重視する人には
光学技術で勝負のLeica25mm F1.4は魅力的なレンズでしょう。
まさどん
これらのレンズの中で、オリ17mm F2.8は画角的に必要なレンズですので、リニューアル必要ということもいえるのではないかと思います。パンケーキにこだわらず、性能追求型単焦点レンズ(電子補正に頼らない)という路線があってもいいと思います(オリパナのみならず、フジの方にもそういう期待はあります)。
tn
2Pさん、
> しかし現にSUMMILUXは使用している人の評価は決して低くな> いレンズです。個人的にもボケ味の美しさ等には十分アドバン> テージはあると思います MTFがレンズ性能の全てでは無いで> すしね
私もMTFがレンズ性能の全てではなく、その面だけで評価しないように気をつけなければならないと思っています。
tom
パナの標準ズームが外されてるのはなぜでしょうね?
ナオ
17mmに拘りがなければシグマ19mm F2.8の方が良いかもしれませんね。価格的にも。
コシナがあるならついでに載せてほしかったな