ソニーが像面位相差AFに関するいくつかの特許を出願中

エンジニアの嗜みで、ソニーの像面位相差AFに関連するいくつかの特許が紹介されています。

・Sony 像面位相差AFの特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • ソニーが像面位相差AFに関する特許を出願中。位相差AFを使える既存製品との共存に関する特許、位相差AFの精度向上を図った特許、特定条件における像面位相差画素の高速読み出しを実現する特許等があるようだ。
  • 特許公開番号 2012-137600: (αAマウント機とNEXの)どちらのシリーズにもいずれは像面位相差AFが採用されるだろう。この特許は、その時にシステム的な不整合が起きないよう、取り決めを定めたもの。
  • 特許公開番号 2012-137522: 位相差AFはピント精度に誤差が生じるので、殆どの機種ではユーザーがレンズ毎に補正量を登録出来るようになっているが、面倒な作業だし、正しい補正量なのか不安になる。ソニーの特許はその作業を自動化したもので、精度に優れたコントラストAFの合焦位置をリファレンス値として使い、位相差AFの合焦位置と差があれば、それを補正量として登録する。
  • 特許公開番号 2012-124791: ニコンが特許出願した像面位相差AFでは、位相差検出画素の行は1種類のみで、横方向検出と縦方向検出が含まれている。 ソニーの特許では、縦方向検出画素の行と、横方向検出画素の行の、2種類の位相差検出画素の行がある。単位面積当たりの読み出し行はニコン方式の半分で済むので、高速化が可能となる。 動体への追従や、動画中のAF等で効果を発揮するだろう。

 

ソニーも像面位相差AFを搭載したセンサーの準備を着々と進めているようですね。このタイプのセンサーが最初に採用されるのは、おそらくNEXではないかと思いますが、今回の特許の内容からすると、ソニーはAマウント機にも像面位相差AFを採用する可能性があるようですね。

あと、コントラストAFを使って、位相差AFのピント調整を自動的に行う機能はとても便利そうなので、ぜひ実用化して欲しいところです。