パナソニックDMC-G5はレスポンスに優れ画質も改善されている

ePHOTOzineに、パナソニックLumix DMC-G5のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix DMC-G5 DSLM Review

  • G5には大きなプロントグリップと背面のサムグリップが採用され、グリップはG3から大きく改善されている。シャッターボタンの後ろに新設されたロッカースイッチは、パワーズームのコントロールか、または露出補正に使用される。マニュアルモードでは絞りのコントロールも可能だ。EVFにはアイセンサーが採用されている。
  • G5には作動音のしない電子シャッターが採用されており、これはシャッター音が目立つ時に役に立つので歓迎したい。
  • バッテリーライフはCIPA規格で340枚で、実写ではバッテリーが無くなるまでに350枚以上撮影することができた。
  • AFは極めて速く、シャッターレスポンスも同様だ(0.15秒)。撮影から次の撮影までの時間は素晴らしい(フラッシュ無しで0.4秒)。連写速度の6コマ/秒はG3の4コマ/秒から改善されおり、GH2の5コマ/秒よりも速い。G5はコンティニュアスAFでも3.7コマ/秒の連写が可能だ。
  • 色再現は野外でも室内でも素晴らしい。肌色のトーンとディテールも良好だ。露出は良好だが、若干アンダーになる傾向が見られたので、時々露出補正が必要になるかもしれない。
  • キットレンズのX14-42mmは、広角側でも望遠側でもディテールが良好で、パープルフリンジも見られず、逆光にも強い。しかし、近接撮影では周辺光量落ちが悩ましい。
  • ノイズはISO160と200では極めて少なく、ISO400ではわずかなノイズの兆候が見られる。ISO800でもノイズはまだ少ないが、ディテールの喪失が見られる。ISO1600ではノイズがより顕著になる。ISO3200では更にノイズが増えるが、GX1よりもノイズは少ない。とは言え、目立ってソフトな画質になる。
  • ISO6400ではノイズが強くなり、これが使用したいと思う上限の感度かもしれない。ISO12800ではノイズが盛大で、非常にソフトでディテールの失われた画質だ。この感度は避けたよほうがよい。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯でも蛍光灯でもすこぶる良好な結果だ。白熱灯のプリセットやオレンジに傾く傾向があるが、暖色系のトーンをキープしたいなら実用的だろう。蛍光灯のプリセットは用意されていないが、マニュアル調整は用意されている。
  • G5はレスポンスに優れ(AFは極めて速く、シャッターレスポンスに優れ、連写も速い)、豊富な機能を持ち、画質も高感度ノイズが改善していて素晴らしい。X14-42mmと組み合わせれば、とてもコンパクトで高画質なシステムになる。G5はG3よりも高価だが、G5の進歩は投資に値すると感じる。G5はコストパフォーマンスに優れており、大いに推薦する。
  • 良い点: 素晴らしい画質、アイセンサー付きのEVF、静音モードのある電子シャッター、6コマ/秒の連写、改善された使い勝手、改善されたメニュー、改善されたバッテリーライフ、新設されたズームレバー、電子水準器。
  • 悪い点: X14-42mmはトップレベルの性能ではない。パノラマモードがあればよかった。標準モードではシャッターの作動音が極めて大きい。

 

G5はグリップの大型化やアイセンサー、ズームレバーの追加などの使い勝手の向上に加えて、液晶モニタの画素数や連写速度、高感度ノイズなども改善されていて、カメラの性能が全体的に大きく底上げされているようですね。際立った新機能こそありませんが、完成度の高い正常進化モデルという印象です。