ニコン24-70mm f/2.8G と24-85mm f/3.5-4.5G VR タムロンSP 24-70mm F2.8 VCの比較レビューが掲載

CAMERA LABSに、ニコンとタムロンの3本の標準ズームの比較レビューが掲載されています。

Nikon vs Tamron 24-70mm f2.8 comparison

  • サンプルは標準設定のD800でRAWで撮影し、Lightroom4.1で現像(ノイズリダクションは0、シャープネスは70/0.5/36/10)している。
  • 中央の解像力は(3本共に)最高レベルで、タムロンが50mmと70mmでいくらかコントラストが低いが、これはF4に絞ることで容易に改善される。ニコン24-70は70mmが若干ソフトだ。ニコン24-85はここではベストの性能だが、他の2本と開放F値が異なることを忘れないで欲しい。F4に絞ると中央は、3本のレンズの間にほとんど差は見られない。
  • DXフォーマット(APS-C)の周辺部では、24mmではニコン24-70は若干非点収差に苦しんでいるがF5.6まで絞ればとても良好になる。ニコン24-85とタムロンは、開放からとても良好だ。35mmではタムロンが開放では若干ソフトだが、絞れば改善する。
  • DXフォーマットの50mmでは、ニコン24-70は若干ソフトでニコン24-85も同様だ。タムロンは開放は非常に甘いが、F8まで絞ればよい結果を得られる。70mmではこれと逆転し、ニコン24-70がタムロンよりも(絞り1段分程度)甘くなる。ニコン24-85は70mmではニコン24-70と同程度だが、85mmにズームすると開放から申し分のない性能になる。
  • FXフォーマットの周辺部は、24mm開放では3本とも甘いが、F5.6まで絞るとしっかりとした性能になり、このときニコン24-70とタムロンは互角だ。歪曲ではタムロンが優っている。ここではタムロンが若干勝っており、ニコン24-70と24-85がそれに続いている。
  • FXフォーマットの35mmは開放ではどれもかなり酷いが、絞ると急激に改善する。タムロンが最も改善が早く、ニコン24-85と24-70がそれに続く。50mmでは開放でも明らかに良くなり、ニコン24-70が最もよく、タムロンがそれに続く。ニコン24-85は最も悪く、歪曲も大きい。
  • FXフォーマットの70mmではニコン24-70が明らかに良く、開放から極めて良好だ。タムロンはこれに追いつけず、ニコン24-85は両者の中間だ。FXの周辺部はニコンとタムロン24-70が24mmでは互角、35mmではタムロンが良く、50mmと70mmではニコンが良い。ニコン24-85は、高価な2本の24-70によく付いていっている。
  • 遠距離の風景での実写テストも行っており。FXの周辺部だけを比較している。24mmではニコン24-70が全ての絞り値でリードしており、ニコン24-85もタムロンよりも優っている。タムロンはF8まで絞らないと24-85に追いつかない。
  • (遠景の)35mmでは大差がありニコン24-70がリードしており、2番手は24-85、タムロンはF8でも遅れを取っている。50mmでもニコン24-70がベストで、2番手はニコン24-85とタムロンは互角でこれに続く。
  • (遠景の)70mmではニコン24-70がF2.8とF4でタムロンよりも勝っており、F8ではタムロンがリードしている。24-85は両者の中間に見える。結論としては遠景のテストではニコン24-70が明らかにリードしている。タムロンは周辺部に行くに従って早く画質が落ちる。
  • 背景のボケはニコン24-70が1番、タムロンが2番、ニコン24-85が3番手だ。前ボケでは逆転し、ニコン24-85が一番よく、タムロンが2番手、ニコン24-70が3番手だ。しかし通常の撮影では後ボケのほうがより重要だ。
  • AFはニコン24-70が最も速く、次いでタムロン、最も遅いのがニコン24-85だ。とはいえ、それほど大きな差ではない。
  • 鏡筒の造りは、ニコン24-85はよくできたキットレンズという感じで、タムロンは明らかに高級品の造りという印象。ニコン24-70はプロレベルの造りだ。
  • 結論としては最高の性能が欲しければニコン24-70、最もコストパフォーマンスに優れているものならニコン24-85だ。タムロン24-70は、光学性能ではニコン24-85より勝るものの価格が2倍もする。明るさと手ブレ補正が両立しているのはタムロンだけなので、低輝度のパフォーマンスを求めるなら、タムロンが良い。

 

テキストだけでは分かりにくいと思いますので、元記事の比較サンプル画像も参照してみてください。

スタジオの解像力チャートによるテストでは、条件によってニコンとタムロンが勝ったり負けたりで、どのレンズも大きな差はついていませんが、野外の実写テストでは、ニコン24-70mmがかなりリードしているという印象です。

とは言え、タムロンはニコン24-70mmよりもずっと安価で手ブレ補正も付いているので、用途によってはタムロンもとても魅力的な選択肢になりそうですね。

2012年10月21日 | コメント(10)

コメント(10)

この比較だとキットレンズの割に24-85は大健闘、といったところですね!
素晴らしいです。

どんなに高画質のレンズを使ってもブレたら意味ないですよね。
使用形態の問題なのでしょうけど、Nikonの設計思想が理解出来ません。

D800購入するまでは24-70に不満は無かったけど微ブレが気になり出しました。
自分の未熟さを痛感、タムロンもとても迷いましたが24-85追加で使い分けをして問題解決しています。
50mm1.8や28mm1.8にも大満足、Nikonのお値打ち系は馬鹿に出来ないと思います。

・AFはニコン24-70が最も速く、次いでタムロン、最も遅いのがニコン24-85だ。とはいえ、それほど大きな差ではない。

これは意外でした。タムロン大健闘じゃないですか!?

ブレに関しては多画素/高画素密度化で今までの手ブレ限界の経験則が通用しなくなっていると思います。拡大鑑賞時の手ブレを気にするようなレベルの方なら、設計思想云々より機材の進歩あわせて撮り方を工夫すべきでしょう。フルサイズで中判カメラに匹敵する解像力が出せるようになっているのですから。

ただ、各メーカーとも多画素・廉価版フルサイズ競争が過熱気味でレンズの性能が置き去りにされている感はありますね。その中にあってニコンの24-85のようなコストパフォーマンスの良い製品に、各社も倣って力を入れて欲しいと思います。

この記事を見て個人的に欲しくなったのはタムロンです。明るくて手ぶれ補正付きというスペックと価格だけでも魅力的でしたが、F2.8通しで開放が若干ソフト気味だが少し絞ると改善するというのがほぼ全ズーム域で共通しているというのが個人的に好みです。手ブレ補正の効き具合はニコンとタムロンでどれくらいの差があるのでしょうか?
昔にくらべサードパーティーレンズが躊躇なく選択肢に入るようになってきた気がします。ズームはサードパーティ、単焦点は純正でいくと、お財布に優しいですね。

24-85VRのテスト記事が有名サイトになかなか上がらなかったので、この記事は多いにありがたいです。抄訳に感謝です。

チャートテストが如何に当てにならないかのテストの様ですね。

風景での実写テストを見れば差が歴然ですが、タムロンのはチャートテストの結果から見ると、ピンを疑いたくなるような写りです。

 僅かな経験の範囲での感想ですが,タムロンは,バラツキが多いように感じました。プロや雑誌の評価用には良い玉を提供している可能性もあり,我々が量販店で買う場合には注意が必要です。
 この記事の対象レンズがどのような経緯で入手されたものか分かりませんが,一般の雑誌などの評価は割り引いて考える必要があると思っています。

これら3種の撮影時期はばらばらですよね?
葉の様子とか違いますので。だとすると、遠景撮影では大気の状況の違いも無視できないように思うので、むしろ比較がアテにならない気がします。


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このページは、2012年10月21日 に公開されたブログ記事です。

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