シグマAPO 50-150mm F2.8EX DC OS HSMはこれまでで最もシャープなズームレンズの1つ

SLRGear に、シグマAPO 50-150mm F2.8EX DC OS HSMのレビューが掲載されています。

Sigma 50-150mm f/2.8 EX DC OS HSM APO (Tested)

  • シグマ50-150mm F2.8 OS は、我々がテストする機会のあったレンズの中で最もシャープなレンズの1つだ。絞り開放でさえ、このレンズは、ズーム全域で極めてシャープな画質だ。絞った時の改善はごくわずか。このレンズはどのズーム域・絞り値でも実に素晴らしい。回折の影響はF11から見られるが、F16までは解像力への影響は非常に少ない。
  • このレンズに何か問題があるとしたらそれは色収差だが、幸いにもそれほど大きく目立つわけでない。色収差は、100mm前後が最も目立たない。
  • 周辺光量落ちは150mmの開放で2/3EVで、その他の焦点距離では開放で1/2EVだ。その他の絞り値では、周辺光量落ちはそれほど問題はない。
  • 歪曲は50-70mmでは軽いタル型(0.4%)、100-150mmではごくわずかな糸巻き型(0.2%)で、ズームレンズとしては際立って低い値に保たれている。80mmでは歪曲は認められない。
  • AFは超音波モーターで、とても速く、ほとんど無音だ。AF後はフォーカスリングを回転すれば、いつでもフォーカスの修正が可能だ。フォーカシングはインナーフォーカスで、フィルター枠は回転しない。最短撮影距離は80cm、最大撮影倍率は0.16倍で近接性能はそれほど素晴らしくはない。
  • 鏡筒はしっかりとした良好な造りだ。フォーカスリングはとても細く、回転角は約120度で、最短と無限遠ではリングが重くなる(ソフトストップ)。ズームリングは、極めて幅広く、回転角は約90度だ。ズームリングは適度な重さで、2本の指で回すことができる。このレンズは、ズーミングとフォーカシングで全長が変わらないので、ズームの自重落下の問題はない。
  • 旧型のシグマ50-150mm F2.8 II と比較すると、全ての範囲に渡って大幅に改善されている。新型はずっとシャープで、望遠端の色収差も改善されており、歪曲もずっと少ない。加えて新型には手ブレ補正があり、アップデートする価値は十分にある。
  • このレンズはこれまでテストしたレンズの中で最もシャープなズームレンズの1つで、このことはAPS-C機で撮影しているフォトグラファーが、真剣に検討する理由となるはずだ。

 

解像力テスト(Blur Index)ではズーム全域で開放から画面の四隅まで紫色(最も解像力が高い色)で、ズームレンズとしては安定した素晴らしい解像力ですね。スタジオで撮影されたサンプルも、絞り開放からとても良好な画質という印象です。

唯一のウィークポイントは、鏡筒が70-200mm F2.8クラスとほとんど同じサイズで、APS-C用としては大きく重いことでしょうか。