キヤノンEF35mm F2 ISは旧型と比べて周辺部の解像力が改善している

lensrentalsに、キヤノンEF35mm F2 ISとEF35mm F2、EF35mm F1.4L、シグマ35mm F1.4の比較レビューが掲載されています。

Another 35mm Lens for Canon

  • EF35mm F2 IS は予想していたよりも若干大きい。鏡筒はプラスチック製だが、しっかりした造りに見える。このレンズを手にした6人の人が、フォーカスリングの感触が少し異なるとコメントしており、「ニコンのレンズのような感触だ」と言っている。これは悪いことではなく、単に違っているということだ。
  • 解像力テストは35mm F2 ISが5本しかないので、どのレンズも5本で行なった。測定は5D Mark II のRAWファイルで行なっている。
  • 解像力テスト(MTF50)では、シグマの35mm F1.4がベストなのは明らかだ。EF35mm F2 ISは旧型のEF35mm F2よりも若干良く、EF35mm F1.4LをF2に絞った場合はEF35mm F2 ISよりも若干よい結果だが、これらのレンズは全て近い解像力で、重箱の隅をつつくようなものかもしれない。

     

     MTF50 中央   MTF50 平均   MTF50 四隅 
    EF35mm F2 835 685 240
    EF35mm F2 IS 840 715 390
    EF35mm F1.4L(開放) 660 565 345
    EF35mm F1.4L(F2) 830 725 490
    シグマ35mm F1.4(開放) 775 665 445
    シグマ35mm F1.4(F2) 915 775 545

     

  • 旧型の35mm F2は中央と中間域までは極めて良好だが、四隅はかなりひどい。新型の35mm F2 ISと、35mm F1.4Lは四隅の解像力はずっと良好だ。しかし、シグマの35mmはどのレンズよりも良好だ。
  • 倍率色収差は四隅でシグマが0.7%、キヤノン35mm F2 ISが0.9%でどちらも低い値だ。EF35mm F1.4Lは1.3%のより大きな値で、旧型のEF35mm F2はもっとも悪くほとんど2%に近い。
  • 歪曲もシグマが1%のタル型で最も少なく、EF35mm F1.4Lは1.3%のより大きな値で、EF35mm F2とF2 ISは共に1.4%だ。
  • MTF30の垂直のラインと水平のラインは、キヤノン35mm F2 ISはほとんど一致しているが、シグマは非点収差がずっと大きいことを示している(これは複数の個体で同じだった)。これは、シグマのボケが、キヤノンほど魅力的ではないと言う人がいる理由を説明しているかもしれない。一方、無限遠でのテストでは、シグマに非点収差はほとんど見られなかった。
  • もし35mmが好きで手ブレ補正が必要なら、EF35mm F2 ISはとても素敵なレンズで、金額だけの価値はある。そうでなければ、たぶん他のレンズを選んだほうがいいだろう。

 

EF35mm F2 ISは旧型と比較すると、周辺部の解像力と色収差が改善され、光学性能は一回り良くなっているようです。F2 ISは絞ったEF35mm F1.4Lと比べてもそれほど負けていませんが、シグマの35mm F1.4との比較では、シグマが全体的に優っているようですね。ISが必要ならキヤノン、解像力重視ならシグマでしょうか。