キヤノンEF24mm F2.8 ISはトップレベルの解像力だがコストパフォーマンスは良くない

DxOMarkに、キヤノンEF24mm F2.8 IS のレビューが掲載されています。

Canon EF 24mm f/2.8 IS USM vs. Canon EF 24mm f/2.8: A side-by-side comparison 

 (テスト機は5D II)   EF24mm F2.8 IS   EF24mm F2.8   EF24mm F1.4L II 
DxOMarkスコア 26 22 28
解像力 17P-Mpix 14P-Mpix 16P-Mpix
透過 2.8T 3.3T 1.6T
歪曲 0.6% 0.5% 0.3%
周辺光量落ち -2EV -2EV -3EV
色収差  12μm 13μm 9μm

 

  • 新しい光学系から予想された通り、EF24mm F2.8 ISは旧型をしのぐ性能だ。新型の解像力のスコアは5D Mark II による測定では17P-MPixのトップスコアだ。旧型は14P-MPixで許容範囲だが、新型は解像力で顕著な違いを見せている。
  • 新型は透過に関しても際立っており、スコアはF2.8のレンズで2.8Tでピタリ一致している。一方旧型は3.3Tで、これは1/2段分ロスしていることを示唆している。
  • 歪曲に関しては、新旧どちらのレンズもこのような広角レンズとしては良好に補正されている。周辺光量落ちもどちらも同程度で、-2EVの大きな値だ。周辺光量落ちは絞っても目立つが、これはこの焦点距離のレンズでは驚くには当たらない。
  • 色収差は新旧どちらのレンズも若干目立つ。
  • 新型のEF24mm F2.8 ISは旧型と比較して良好という性能に留まっていないが、価格も2倍以上する。EF24mm F2.8 ISは、高価なEF24mm F1.4L II の解像力をも超えているが、コストパフォーマンスは良くない。

 

EF24mm F2.8 ISの解像力はキヤノンのレンズの中ではトップレベルで、光学性能は旧型から大きく改善しているようですが、ここでも他のレビュー同様に価格が高いという評価になっています。とは言え、実売価格は国内ではかなり下がってきているので、発売時ほどの割高感はなくなっているという印象です。

なお、DxOMarkのレンズテストのスコアはテストしたボディに依存するので、他のメーカーのレンズとは値を比較できないことに注意して下さい(ただし、レンズメーカー製レンズは、同じボディでテストしたデータは比較することが可能です)。