- フォーカシングはインナーフォーカスで、レンズの全長は変わらない。AF精度はK-5 IIs の位相差AFではとても良好だった。コントラストAFでもとても正確だったが、多くのケースでは位相差AFの方が良好だった。AF速度は位相差AFでは平均並みで、動く野生動物の撮影ではプリフォーカスを使うことを勧める。コントラストAFは遅いので静物用だ。
- このレンズは開放からとてもシャープで、F8に絞ると極めてシャープで高コントラストになる。解像力のピークはF8とF11で、F16もそれに近い。回折の影響が現れるのは遅い。このレンズは超望遠レンズとしては、非常にシャープでコントラストに富んでいる。F8-F16が推奨の絞り値で、F5.6とF22も使い物になる。F5.6を除けば、隅の解像力と中央の解像力は同等だ。
- 周辺光量落ちは開放で1/3EV以下で、F8に絞ると事実上解消する。F5.6の周辺光量落ちは心配は無く、多くの実写画像では目立たないだろう。APS-C機では実際問題として周辺光量落ちの問題はない。フルサイズ機(銀塩カメラ)によるテストでは、F5.6とF8で顕著な周辺光量落ちが見られる。
- 歪曲は超望遠レンズでは通常それほど目立たないが、このレンズも例外ではなく、歪曲は全くみられなかった。
- 逆光では、前玉に太陽光が当たっていると画面に太陽が入っていない場合でもフレアが発生するが、通常の逆光のシチュエーションではフレアやゴーストは現れない。フートはフルサイズ(銀塩機)でも使えるので、APS-C用としては十分な長さ・細さではない。
- 色収差は現代の単焦点レンズとしては予想よりも大きかった。色ズレの量はF* 250-600mm F5.6のズームと同レベルで、40年前のK500mm F4.5よりはずっと小さい。色収差はハイコントラストの場面では目に付く。
- ボケ味はF5.6からF11までの絞り値では満足のいくものだ。それ以上絞るとボケは次第に単焦点としては凡庸なものなっていくが、いくつかのズームレンズのように、うるさくなったり、見苦しくなったりすることはない。
- DA560mm F5.6は野生動物の撮影に興味のある人にはお勧めのレンズで、欠点は少なく、良い点が多い。三脚に取り付けた時のバランスは良好だが、レンズが長いために、風や振動の影響を受けやすく、とても頑丈な三脚が必要だ。
- 良い点: 素晴らしい造り、十分なサイズの三脚座、比較的軽量、開放からシャープで絞ると非常にシャープになる、周辺光量落ちが無視できる、超望遠としてはAFが速い、クイックシフトフォーカス、位相差AFが極めて正確、回転機能の付いたリアフィルターホルダー、円偏光フィルターが付属している、内蔵レンズフード、防塵防滴、周辺光量落ちはあるがフルサイズをカバーする。
- 悪い点: 長く重心が前方にある、手持ちが困難、ハイコントラストのシーンで色収差が見られる、スイッチが非常に小さい、ボディ内手ブレ補正が超望遠ではあまり効かない、前面プロテクトフィルターが付属していない、価格が高い。
560mm F5.6は、シャープで切れ味がよくボケ味も美しいレンズですね。周辺部で若干色ズレ(フリンジ)が目立つこともあるようですが、それ以外は歪曲や周辺光量落ちも良好で、これと言った問題もなさそうです。後はスポーツなどの撮影では、もう少しAFが速いと理想的かもしれませんね。
あと、銀塩カメラ(フルサイズ)を使ったテストでは、開放では四隅がかなりの周辺光量落ちがあるようですが、F8で改善し、F11でほとんど解消しているので、このレンズはフルサイズ機でも使えそうですね。
が~たん
(´・_・`)コンパクトに造りたい気持ちもわかるけど
絞れば使えるのなら、なんでもうちょっと
フルサイズで使うことを考えなかったのかな~?
松本哲堂
この焦点距離のレンズで「手持ちが困難」なんてことを欠点として指摘して、なにか意味があるのでしょうか?。
新七
それから、現状ペンタックスはFF機の発売も予定も正式にアナウンスしていないのですし、このレンズの開発段階ではFF機開発さえ考慮できる段階ではなかったのでしょうから、APS-C機用としてで当たり前だと思います。
それにしても560/f5.6でこの価格。フォーラムで他社500/f4との比較も出てますが、レンズに手ぶれもないし、この仕様と重さではあまりコストパフォーマンス良くないような気がします。
OverQ
>レンズに手ぶれもないし
ボディ内手ブレ補正のペンタックス機に
レンズ補正は不要かと思いますが…
レンズマン
アフリカでも行くなら兎も角、国内では鳥か星なんでしょうから、このサイズ、この価格ならフィールドスコープか天体望遠鏡を接続するほうが合理的ですね。
SA
DAでF5.6スタートならもう少しコンパクトに出来たら良かったですよね。まぁ3kgならフルサイズ対応サンニッパとほぼ同じ重さですから。
しかし50万には驚きました。高すぎですね。
Sigmaのゴーヨン(F4.5)は楽に買えちゃいますよ。。。
N.S
実際にこのレビューにもボディ内手振れ補正が超望遠には効き難いと書いてますし、400mmを超えるようなレンズにはレンズ内手振れ補正をつけてくれても良いのでは、と思いますけどね。これぐらいの焦点距離のレンズになると、どうせ高く重くなるわけですから。
なんだなんだ
が~たんさん
> フルサイズで使うことを考えなかったのかな~?
(私はどちらかと言えば懐疑的ですが)仮にペンタックスのフルサイズカメラが出たとしても、レンズは、フルサイズ向き(とされる)撮影条件だけにフォーカスした品ぞろえになると思います。
このレンズを使うような撮影条件なら、むしろ、APS-Cの方が向いていると思います。
同業他社にしても、APS-Cとフルサイズでレンズのキャラを分けることに色々と知恵を絞っているようですから、それはそれで正しい選択だと思います。
ぺんた
ようやくペンタックスユーザーにも超望遠の世界が開けてきましたが、私の予想よりちょっと高かったですねえ。手ぶれ補正については、ボディ内手ぶれ補正はファインダーの画像が安定しないので、超望遠にはやはり手ぶれ補正が欲しい。切り換えで使えるようになるとか、あるいは積算でシャッター6段分補正できるとか。しかし、そうなるとますます重くなり、値段も高くなるか。困った。
が~たん
>なんだなんださん
(-^〇^-)なるほど~
APS-Cとフルサイズを両方持ちたくなるシステム
ますますレンズ沼が深くなって
嬉しい悲鳴が聞こえてきそうですね♪
下~~~の方で叫んでいるのが、おそらく自分ですwww
iste
個人的にこのレンズの帯の色が赤になったのが非常に気になります。
新しいコーティングのレンズは赤なんでしょうかねえ…
イメージカラーっていうのを大切にしてほしいんですが…
ddd
このレンズのユーザーーです。
開放でもすばらしいですが一段絞ると非常にコントラストの高い
シャープな絵が出てきます。
気になるのは収差です。
輝度差のある場面では結構パープリンが出てきます。
当方、野鳥撮り専門でDA★300やBORGの71FLを
つかっていた(今も車からだと71FL使っています)
ので、値段から行くとショックでした。
レンズ枚数を減らした分除去しきれなかったのかと勝手に思っています。
が、それを補って余りある結果も出てきているので
割り切って使っています。
あと、長く重心が前方にあるとありますが、超望遠のわりには
後ろに重心があるので
(ザハトラFSB6T+ロングレンズプレート
だと正しい向きでは少しリアヘビー)手持ちは悪くないです。
手ぶれ補正に関しては意識したことは無かったですね。
三脚に載せて使うことが多いので切っていることが多いからかもですが
いずれにしろペンタ待望のフルレンジのAF、そしてF値5.6は
望遠鏡使いだった自分からすると、制約が少し取れたような気はしています。
そしてAWということで天候をあまり気にしなくてもよくなったのはポイントが高いと思っています。
BFe
>isteさん
昔からAWが赤でWRが緑だった気がします。
しら
赤帯は初めてでは?
DAになってからは防滴、防塵防滴に関係なく基本緑帯が入っていると思います。
WRのマウント部のシーリングは赤でしたが。
N.S
公式のレンズ紹介ページいわく「鏡筒中央部の赤いアルマイトリングがHDシリーズを象徴」らしいので、今後もHDコーティングのレンズは赤帯でしょうね。ただ、赤帯ってWRレンズのマウント部の赤リングとややこしいですし、キヤノンのLレンズとも被っちゃうのでたしかに微妙ですよね。だからといってニコンの「N」みたいに「HD」ってしちゃうと、今度は一昔前のデジカメのHD動画マークみたいでこれまた何とも…って感じだったのかなぁと。
今後HDコーティングなスターレンズが出た場合、帯のデザインはどうなるんでしょうかね。
.
この手持ちが困難という評価についてやむを得ないという
意見の方は多いかと思いますが私は少し見方が違います
F4の大口径長焦点ならば確かに止むを得ない話と私も納得
致しますが、このレンズはF5.6です
500/4の場合の瞳径は125mmとなり前玉はもっと大きくなり
ますがこのレンズは560/5.6で瞳径もそのまま100mmです
理屈の上では300/2.8よりも一回り細く作れます
更に天体望遠鏡のような構造で使用されてるレンズは2強
の500mmの半分の量なので軽快に手持ちで狙ってみたいと
考えること自体は決して過ぎた期待という訳でもないと
思いますが現実には重さは3kg台でキヤノンの500/4とは
150gしか差がないのは少々残念です
天体望遠鏡的な構造ですので前玉メインの直焦点に近く
それにヘリコイドと調整用の後玉にフィルタースロットを
一体化させたシンプルな構造だと思いますが前玉偏重の
構造が鏡胴をより分厚くさせシナリや捻じれのない強度を
出すために重くなったのなら少々残念ですね
ぱんた
フルサイズで使えるといって良いのでしょうかね。
でもこのクラスですとお得なのか高いのかわかりません(汗)
sony500mmF4がおおよそ100万(価格com)
ペンタが52万でおおよそ半額。
1段明るさが違うので値段としてはだいたい妥当??
ペンタレンズはAPS-C専用のDAを名乗っていても
フルサイズのイメージサークルを持っていたりする
レンズもあるようなので意図がわかりません。
*一応、フルサイズをにらんでと前向きに捉えていますが
フルサイズレンズのクオリティでAPS-C用を作れば
画質も向上して小さいF値もできそうですので
今後もAPS-Cを貫くのであれば
そういう事も必要な気がします。
もちろん値段は据え置きですね(苦笑)