ツァイスApo Sonnar T* 135mm f/2 は驚くほどの光学性能

ePHOTOzineに、ツァイスApo Sonnar T* 135mm F2 のニコンD600によるレビューが掲載されています。

Carl Zeiss Apo-Sonnar T* 135mm f/2 Review

  • 他のツァイスZFレンズと同様に、このレンズの鏡筒は金属製で、クオリティは最高だ。レンズは極めて大きいが、重さは930g前後でそれほど重くはなく、テスト機のD600とのバランスはバッテリーグリップの有無にかかわらず良好だ。
  • フォーカスリンクは非常に滑らかで、最短から無限遠までの回転角は3/4回転だ。絞り開放付近での細かなピント合わせも快適に行えるが、大きくピント位置を変えるのはやりにくい。フォーカシングでレンズは約1インチ伸びる。フィルター枠は回転しない。
  • 解像力は中央は開放から既に際立った値(outstanding)で、隅も素晴らしい値(excellent)に近いレベルだ。絞ると画面全域で改善し、F2.8では隅は素晴らしい値(excellent)になり、F5.6からF8の間では隅は際立った値(outstanding)になる。解像力に関してはこれ以上あまり望むことはないだろう。
  • 色収差は全ての絞り値で画面全域で事実上ほとんど存在しない。テストでは、開放で0.21ピクセルの色ズレを検出しているが、確認するのは難しいだろう。
  • 周辺光量落ちは開放で1.96EVで、このような大口径レンズとしてはまずまず良く補正されている。周辺光量落ちはF4以上に絞ると、実質的に解消する。
  • 歪曲は0.21%の極めて小さなタル型で、直線的な被写体が周辺部にあっても歪曲を見つけるのには苦労するだろう。
  • 逆光では光源を入れて撮影した場合でさえ、コントラストは高く、フレアもめったに発生しない。
  • このレンズの光学性能や鏡筒の造り、使い勝手には、あまり改善の余地はない。このレンズは間違いなく大変にシャープなレンズで、しかし非常に高価でもある。最高のクオリティのレンズが欲しい人で、MFに向いた写真を撮っているなら、このレンズは魅力的だ。万人向けのレンズではないが、向いている人は、このレンズにけちを付けるのは難しいだろう。
  • 良い点: 驚くべき光学性能、金属鏡筒の造り、スムーズで正確なマニュアルフォーカス、実質的に歪曲と色収差が無い。
  • 悪い点: 価格が高い、最短から無限遠までのフォーカスリングの回転角が大きい。

 

 

解像力は開放から非常に高い値で、絞ったときは全域でズバ抜けて高い解像力ですね。色収差や歪曲もほとんど無く、逆光にも強いということなので、欠点のほとんど無い優秀なレンズと言ってもよさそうです。価格の高さが指摘されていますが(イギリスで1725ポンド)、国内ではどのくらいの価格になるのか気になるところですね。