シグマ120-300mm F2.8 DG OS HSM はズーム全域で良好な解像力

ePHOTOzineに、シグマ120-300mm F2.8 DG OS HSM のレビューが掲載されています。

Sigma 120-300mm f/2.8 DG OS HSM S Lens Review

  • 重量は3キロを超えており軽量ではないが、短時間ならまずまず容易に手持ち撮影も可能で、テストに使用したEOS 5D Mark III とのバランスは良好だ。
  • HSMモーターによるAFは静かで非常に速く、そして多くのケースで正確だった。マニュアルフォーカスはいつでも可能で、フォーカスリングは十分な重さがあり、マニュアルフォーカスを楽しめる。
  • 最短撮影距離は焦点距離によって150cmから250cmに変わり、これは近距離でズーミングで構図を変える場合に問題になるかもしれない。
  • 手ブレ補正は、注意深く撮影して1/20秒で半分のシャープな画像が得られた。これはおおまかに言って、4段分の効果だ。しかし、大きく重いレンズなので、効果は人によって大きく変わるかもしれない。
  • 解像力は120mmでは中央は開放から素晴らしい値(excellent)に近いが、隅は良い(good)にわずかに届かないレベルまで落ちる。F5.6-8 の間では、画面全域で素晴らしい解像力(excellent)になる。
  • 180mmでは開放では中央は素晴らしい値(excellent)に近く、隅はとても良好な値(very good)だ。F4-F8の間では、画面全域で素晴らしい解像力(excellent)になる。
  • 300mmでは、全体的に解像力は低下するが、それでも、どの絞り値でも十分実用的だ。開放では画面全域でとても良い値(very good)に近く、F4-F8の間では、画面全域でとても良い値(very good)になる。
  • 色収差はズーム全域で非常に少なく、とてもよく補正されている。色収差は120mm開放で最も大きくなり、0.5ピクセルをわずかに超えるが、ハイコントラストの被写体が周辺部にあってもほとんど問題はないはずだ。
  • 周辺光量落ちは120mmで1.3EVで、300mmでは1.8EVで、このタイプのレンズとしては極めて少ない。F5.6まで絞るとズーム全域で見た目に均一になる。
  • 歪曲は120mmではわずか0.0225%のタル型、300mmでは0.959%の糸巻き型で、ほとんど補正の必要はないはずだ。補正が必要な場合でも、歪曲の形は画面全域で整っているので、補正は比較的容易なはずだ。
  • 逆光では光源を入れて撮影した場合でも、コントラストは良好だ。付属の深い円形フードは、フレアやコントラスト低下を引き起こす光を遮るのにとても効果的。
  • 120-300mm F2.8は、ニコンやキヤノンの単焦点レンズほどの性能ではないが、それほど劣ってはいない。このレンズは、ズームの柔軟性によって、カメラメーカーの大口径望遠レンズに対する説得力のある競合製品となっている。
  • 良い点: ズーム全域で良好な解像力、色収差が少ない、素晴らしい鏡筒の造り、光学式手ブレ補正、AFが速い、コストパフォーマンスがとても良好。
  • 悪い点: 最短撮影距離が変化すること。

 

解像力はさすがに単焦点の300mm F2.8には及びませんが、ズーム全域で高いレベルを維持しており、大口径の望遠ズームとしてはなかなか優秀ですね。AFも非常に速いようなので、厳しい条件での動きモノの撮影などで活躍しそうです。

店頭価格は30万円+αなので、メーカー純正のサンニッパが50万円以上することを考えると、コストパフォーマンスは抜群ですね。