- GF6には、暗い場所でのAF性能を大幅に改善するローライトフォーカシングモードが搭載されているが、このモードを有効にするとAFは遅くなる。
- 内蔵されたWi-Fi機能を使ってスマートフォンやタブレットと接続することが可能だ。アプリケーションには3つのモードがあり、1つ目はカメラのリモートコントロール機能(設定変更、タッチフォーカス、シャッターを切る)、2つ目は画像のプレイバック、3つ目は写真にGPS位置情報を付加するモードだ。このアプリ以外にも、Wi-Fiには、スマートフォンへの自動転送やPCへのバックアップ、SNSでの共有などの様々な機能がある。
- 連写は4コマ/秒で、スローダウンまでにJPEGで30枚撮影することができた。AF速度とシャッターレスポンス(0.05秒以下)も素晴らしく、撮影から次の撮影までの間隔はとりわけ素晴らしい。
- 露出は信頼できる。画像のディテールは良好だ。ポートレートのフラッシュ撮影では、赤目の兆候は見られなかった。サンプルで見て取れるようにiDynamicやHDRでダイナミックレンジを拡張することができる。
- キットレンズの14-42mm II はシャープでディテールに富むが、マクロ性能は若干残念だ。パープルフリンジや色収差は少ない(カメラ内補正使用時)。
- 高感度ノイズはISO160-200では少なく、ISO400では色ノイズの兆候がいくらか見られる。ISO800では、若干ディテールが失われるが、ノイズはまだ低いレベルだ。ISO1600では更にディテールが失われノイズがいっそう顕著になる。
- ISO3200とISO6400ではノイズが非常に強くなり、ピクセル等倍ではディテールの喪失が容易に見て取れるが、リサイズすれば使用可能な画質だ。ISO12800はソフトだが、これもリサイズするれば使えるかもしれない。ISO25600はノイズが多く、ディテールと色が失われており、使用を避けるのがベストだ。
- オートホワイトバランスは白熱灯下では若干暖色になるが良好で、白熱灯のプリセットでは更に正確な結果が得られる。オートホワイトバランスは蛍光灯下でも良好だが、蛍光灯のプリセットは用意されていない。
- 動画はフルHDで、ISO感度調整、マイクレベル調整、タッチスクリーンを使ったサイレント操作、ウィンドカットなどの多くの操作が可能だ。タイムラプスでストップモーション・アニメーションの作成もできる。
- GF6は新しいセンサーやWi-Fi機能、チルト液晶、モードダイヤルなどが採用され旧モデルと比べて完全に刷新されたカメラとなっている。GF6は初心者だけでなく、ハイクオリティなミラーレス機を求めるエンスーにもアピールするカメラとなっている。
- GF6にはミラーレスカメラに求められる大部分の機能が備わっているが、本格的なカメラマンにはホットシューが無いのが不満だ。画質はシャープでディテールに富む素晴らしいものだが、ノイズはセンサーの異なるオリンパスE-PL5ほど少なくはない。Wi-Fi機能の実装はとても良好だ。いくつかの小さな問題はあるが、GF6を大いに推薦する。
- 良い点: Wi-Fi(リモート操作)、素晴らしい画質、パノラマモード、高解像度のチルト液晶モニタ、高速な動作、モードダイヤル、ストップモーションアニメーション。
- 悪い点:ホットシューが搭載されていない、他のミラーレス機と比べてシャッター音が大きい、Wi-FiでLumixログオン経由ではなく直接ソーシャルメディアにアップロードできればよかった。
GF6は、先代のGF5から見るとセンサーやチルト液晶モニタ、Wi-Fi、モードダイヤル、画像処理エンジン、キットレンズなど実に変更点が多いカメラですね。ボディは少し大きくなりましたが、モードダイヤルや可動式の液晶の採用で操作性はかなり良さそうです。
サンプルを見る限りでは、GF6の絵作りはエントリーモデルとしてはそれほど派手ではなく比較的落ち着いた感じですね。
fuoriclasse
GF6と最近のオリンパスの高感度とボディ内+手ぶれ補正
どのくらい差がつくでしょうか。
単焦点レンズを使うときに気になります。
clou
「ベテラン」と聞くと「単焦点」「高年齢」したがって「手ぶれ補正ボディ」という連想が働いてしまう・・・
s
>>fuoriclasseさん
高感度性能差は、一段弱といった所ですね。
多くの人は一段より多いくらいだと言うと思いますが、
ソニーセンサー機は、設定ISO感度より実効感度が低いようで、
"このISOでこの写り"という誤解を生んでいると思われます。
実効感度で作られているDxOMarkのグラフを眺めれば、一段~一段弱、という結論になると思います。
手振れ補正の有る無しは大違いでしょう。
実際、パナ機でF2.8のレンズを用いていても、室内では困ります。
ただ、オリンパス機の手振れ補正も5軸でない方は
特定SSで縦ブレを起こす問題を抱えていますので、完璧とは言えません。
bs
パナソニック機は
動画に力を入れているせいもあるのでしょうが、
実直でマジメな絵という印象があります
特に暗部にかけてのコクのある表現力が好みです
エントリー機でもあるGF6も
変にハデだったり鮮やか過ぎることはなく、
GH3と極端に変わらないのが好印象です
ソニーNEX-3N同様、動画出力が60iなのが唯一残念な
部分ですが、そこがエントリークラスなのでしょうね
モナカ
相変わらずシャッター音が大きいんですね。
シャッター音がするために、撮影できないシチュエーションも多いので
静音化の方も進めて頂きたいものです。
M9
GFはパナソニックM4/3のシリーズで唯一ホットシューがないのに、唯一電子水準器を内蔵してないのが残念
なんだなんだ
> 3つ目は写真にGPS位置情報を付加するモードだ。
さすがに電話から位置情報を取れるのですね。こうなるとGX2やG6にも期待ができます。と言って、どう動くのか文章だけからはわかりにくいですね。取説を見ることにします。
senson.
GF2から動画のスペックが上がっていないのは、GHとの差別化? センサー出力60pはGX2に期待するしかないのでしょうか。
それより、シュー無しで水準器乗せられず、電子水準器も内臓されていないし、レリーズも対応していないようで、これじゃベテランにアピールするカメラとは言い難いのですが…?