トキナーAT-X 12-28 PRO DX は期待以上の性能

ePHOTOzine に、トキナーAT-X 12-28 PRO DX のレビューが掲載されています。

Tokina AT-X 12-28mm f/4 Pro DX Lens Review

  • 鏡筒は、非常にハイクオリティなプラスチックで、とてもしっかりとした造りに感じる。マウント部にはゴムのシーリングが施されているが、このレンズは防滴仕様ではない。
  • AFは新型のSD-Mモーターで、速度は速く、基本的に静かだが、フルタイムマニュアルフォーカスはできない。AFとMFの切り替えはフォーカスリングを前後に動かすことで行う。フォーカスリングは十分な重さがあり、マニュアルフォーカスは快適だ。
  • フォーカシングはインナーフォーカスで、フィルター枠は回転しない。ズーミングでレンズの全長は変化しない。
  • 解像力は、12mmでは開放から既に際立った値(outstanding)だが、隅は後れを取っている(goodにわずかに届かない値)。絞ると隅の解像力は急速に改善し、画面全体の解像力はF8でピーク(周辺部はexcellent)になる。
  • 20mmの解像力は、中央は12mmと似たような値で、周辺部は開放では改善が見られる(very goodにわずかに届かない値)。12mmと同様、画面全体の解像力はF8でピーク(周辺部はexcellent)になる。
  • 28mmの解像力も他の焦点距離と同様で、中央は開放から素晴らしい値(excellent)で、隅は良好な値(good)だ。F8まで絞ると画面全域で素晴らしい値(excellent)になる。
  • 倍率色収差は、周辺部で0.75ピクセル下回っており、超広角ズームとしてはよく補正されている。色収差は低いレベルで、大伸ばしや、トリミングでもほとんど問題はないはずだ。
  • 周辺光量落ちは12mm 開放で1.42EVで、28mm 開放では0.6EVに改善する。12mmではF8、28mm ではF5.6に絞ると見た目に均一になる。
  • 歪曲は12mmで4.4%のタル型、28mmでは0.04%のタル型で、超広角ズームとしてはまずまずよく補正されている。歪曲の形は画面全域で整っているので、後処理で補正するのは容易だ。
  • 逆光では光源を入れて撮影した場合でも、コントラストは良好に保たれており、フレアは極端な逆光の条件でわずかに見られるだけだ。
  • 12-28mm F4は期待以上だ。解像力はズーム全域で素晴らしく、鏡筒の造りもとても良好だ。発売時の価格は540ボンド前後で、コストパフォーマンスも優れている。全体として、このレンズはとても良いレンズで、この種のレンズを買いたいと考えているなら、12-28mm F4は間違いなく候補リストに載るはずだ。
  • 良い点: 素晴らしい解像力、しっかりとした造り、色収差が少ない、このタイプのレンズとしては歪曲と周辺光量落ちはまずまず、コストパフォーマンスが良好。
  • 悪い点: フルタイムマニュアルフォーカスが無いので物足りない人がいるかもしれない。

 

解像力は、ワイド端の周辺部だけは旧型の12-24mmが上回っていますが、中間域は同等で、テレ端は全体的に新型が大きく上回っているようです(旧型のレビューはこちら)。また旧型で問題だった倍率色収差が、ズーム全域で全く問題のないレベルまで大幅に改善されているのも朗報ですね。