ソニーα7R は画質もAF性能もα7よりも好ましい

dpreview に、ソニーα7・α7Rのインプレが掲載されています。

Sony α7/α7R Experience

  • グリップは外観の点からは無いほうが好みだが、機能的にはとても優れており、カメラを容易に持つことができる。操作性は大部分が気に入っているが、露出補正ダイヤルはバッグの中で不意に回転しやすく、撮影するたびに毎回(露出補正を)チェックしなければならない。
  • レスポンスの面では、唯一気になったのは、パワーをONにしてから起動するまでに時間がかかること、そして自動的に背面液晶からEVFに切り替わることだ。これは、シャッターチャンスを逃すのに十分な時間だ。
  • シャッター音はα7とα7Rで異なっている。α7は電子先幕シャッターを採用していて、シャッター音が抑えられているが、この機能を無効にしてもシャッター音はα7Rよりも静かだ。α7Rのシャッター音の大きさは、一度ならず指摘されている。
  • 数百枚を撮影した後で、α7はα7Rよりもきちんとピントの合った画像がずっと少ないことに気付いた。他の編集者も同じ問題を抱えており、α7でシャープな画像が得られず、一方でα7Rは良好であったと主張している。この問題の多くは28-70mm OSS 使用時に見られ、35mmと55mmではずっとピントの良好な画像が得られた。
  • α7のJPEGは後処理で過度なノイズリダクションがかけられており、柔らかなボケになるはずの部分が、頻繁に筆で撫でたように描写される。
  • 暗所での性能には、どちらのカメラにも感銘を受けた。暗所でのAFはα7Rが良好だったが、画質はどちらもとても良好で、ISO6400まで問題なく感度を上げることができた。
  • レンズは小さいのは35mmのみで、28-70mmと55mmはかなり大きい(24-70mm F4はまだ入手していない)。35mmがお気に入りだ。35mmはフォーカスで迷うことがあるが、AFはたいていとても正確だ。奇妙なことに、このレンズはα7に装着したときに、α7R装着時よりもAFの迷いを感じる。35mmはα7Rで使う方がα7よりもAFが速く使いやすい。55mmでも同様で、α7Rではα7よりもAFがより確実で素早く動く。これは像面位相差AFに期待していたことと反対だ。
  • α7とα7Rでここしばらく撮影した後、私はα7Rのより速くより信頼性が高いAFと良好な画質を好ましく思った。α7はノイズリダクションが強すぎで、像面位相差AFは速くなく正確でもない(確認のために更にテストを行う)。露出補正ダイヤルにはどちらのカメラもロックが欲しい。
  • スイッチを入れてから起動するまでのスピードアップと、そしてもちろん交換レンズの追加が、新しいフルサイズミラーレスアルファの成功にとって不可欠だ。

 

画質がα7Rの方が高評価なのは予想されたことですが、AFもコントラストAFのみのα7Rの方が、像面位相差AFを採用するα7よりも高評価なのは少々意外な気がします。これがテスト機の個体差の問題でなければ、α7のファームウェアがまだ煮詰まっていないのかもしれませんね。

画質に関しては、画素数が少なく高感度に強いはずのα7が逆にノイズリダクションが強くなっているのは不思議なセッティングに感じます。