富士フイルム XF 27mm F2.8 は非常に解像力の高いレンズ

Photozone に、富士フイルムXF27mm F2.8 のレビューが掲載されています。

Fujinon XF 27mm f/2.8 (Fujifilm) - Review / Test Report

  • 鏡筒は高品質なプラスチックがしっかりと組み立てられており、造りはとても良好だ。内側の鏡筒はフォーカシングで若干動く。絞りリングは省略されているので、絞りのコントロールはカメラのダイヤルを使用する。フォーカスリングはスムーズに回転する。
  • AFは14mm F2.8などに採用されているノイズレスのモーターではなく、若干荒っぽい感じがする。AFスピードはX-E1でもまずまずだが、X-E2ではかなり速くなる。MFはバイワイヤ(モータ駆動)だ。メカニズムの精度には特別な感激はなかったが、この手のレンズとしては間違いなく十分に良いものだ。
  • 歪曲は未補正の状態では2.3%で、それほど悪くはない。このレンズには、歪曲の自動補正がかかるので心配は無い。
  • 周辺光量落ちは、JPEGでは自動補正され、開放で0.8EVで、絞るとF5.6以上では解消する(0.47EV)。未補正のRAWでは、周辺光量落ちは開放で2EVのかなり大きな値で、F4でもまだ1EVだ。F5.6では周辺光量落ちはほぼ解消し(0.66EV)、F8以上では気付かないレベルになる。
  • 解像力は、中央は絞り開放からF8まで際立った値(outstanding)だ。周辺部はF2.8とF4でとても良好な値(very good)だが、F5.6とF8に絞ると本当に前例の無い値(※中央とほぼ同じoutstanding)まで上がる。F11以上では回折の影響が大きくなる。これらの結果は未補正のRAWによるものだ。
  • テストしたレンズのセンタリング(偏心)のクオリティは良好だが、抜群ではなかった。
  • 倍率色収差は0.2ピクセル前後で、非常に少なく心配はない。
  • 若干の像面湾曲があり、隅のわずかな部分が甘くなるので、完全にシャープにするには中程度まで絞ったほうがいいかもしれない。
  • 27mm F2.8は、焦点距離の点では最高に魅力的なレンズではないかもしれないが、間違いなく非常に高性能なレンズだ。解像力は最高の部類で、特に絞った場合はそうだ。技術的な面では、多くの問題は見つからなかったが、このクラスでは若干暗く、焦点距離は万人に好かれるものでは無いかもしれない。性能以外では、とても小型軽量であることが差別化要因となっている。大いに推薦!

 

このレンズの解像力は開放からとても優秀で、F5.6以上に絞った場合は、隅まで驚くほど高い値ですね。サンプルでも解像力が高く、カリっとした描写という印象です。未補正の状態の周辺光量落ちの大きさは少し気になりますが、これは、パンケーキレンズなので、仕方がない部分かもしれませんね。