ニコンのレンズ交換式カメラはより利益率の高い新製品にシフトする

Nikon Rumors で、ニコンの決算説明会の質疑応答の内容が紹介されています。

Nikon Q&A: low inventory, high profit margins, cost cutting, fewer models

  • 一眼レフの在庫を極小にする、収益性の高い製品へのシフト、コストカット、モデル数の削減による採算性の達成。これらが、ニコンの現在の状況と残りの会計年度の計画についての説明だ。(※以下の質疑応答は日本のニコン公式サイトから引用)
  • Q:レンズ交換式カメラの市場見通し引き下げの理由
    A:一眼レフカメラはエントリークラスも急激に拡大し、世界的にユーザーのすそ野が広がったため、各国の景気や消費動向の影響をより強く受けるようになっている。日本市場は好調に推移しているが、米国、欧州、中国、アジアともに市場環境が厳しく、前回8月に予想した1,950万台の市場規模を1,870万台に下方修正した。
  • Q:レンズ交換式カメラの見通し
    A:かつてのような年率2~3割の伸びは難しいが、新興国市場は、一眼レフの普及率もまだ低く、景気が回復基調になれば潜在力がある。デジタル一眼レフカメラの在庫は極めて低い水準に抑えられている。下半期には旧来製品からより利益率の高い新製品へのシフトが進むと見込んでいる。
  • Q:コンパクトカメラ市場縮小に対する今後の戦略は?
    A:市場縮小にあわせて、当社の生産も調整している。上位からエントリーまでラインナップを揃え、昨年あたりから世界各地域でトップシェアあるいはそれに近いシェアを獲得している。今後もこの製品構成は変えないが、機種数を絞ってコストダウンを図り、収益性を確保していく。

 

ITmediaの記事によると、最近は低価格コンパクトだけでなく、高価格なレンズ交換式カメラの売上も落ちているということなので、ニコンだけでなく、メーカー各社とも対応を迫られそうですね。

ニコンは、レンズ交換式カメラは「旧来製品からより利益率の高い新製品にシフトする」と述べていますが、実際に今後どのような製品が出てくるのか興味深いところです。