ペンタックスK-3は多くの点で予想を上回るカメラ

Pentax Forums に、ペンタックスK-3 のレビューが掲載されています。

Pentax K-3 Review

  • K-3はグリップが改善されており、大きなレンズを装着している状態で片手でも問題なくホールドすることができる。
  • K-5の0.92xのファインダーと、K-3の0.95xのファインダーの差は非常に小さく、違いを述べるのは困難だが、K-3のファインダーはこのクラスでベストのものだ。
  • 新型の液晶モニタはアスペクト比が3:2になっており、上下に黒いバーが表示されない。これは我々のお気に入りの改善点の1つだ。
  • ホワイトバランスは非常に正確だ。測光システムは、露出オーバーを防ぐようにチューニングされている。
  • ノイズレベルは16MPセンサーよりも若干高いが、画素数が多いので、後処理やスケーリング(縮小)によって、ノイズをコントロールすることができる。唯一の欠点は、16MPと比べてファイル容量が50-100%大きく、より多くのディスク・スペースが必要になることだ。
  • (ローパスレスによる)モアレが問題になる場合は、K-3の革新的なローパスセレクター機能がモアレ低減にとても効果的だ。ファッションカメラマンは、この機能を気に入るだろう。
  • ライブビュー時のコントラストAFはこれまで見てきた全ての一眼レフの中で、最高のものの1つだ。K-3はのコントラストAFは、K-5II よりも顕著に速く、ためらわずにピントが合う。
  • K-3はより強力なAFモーターを搭載しており、ボディ内モーター使用時は、従来よりもAFスピードが50%ほど速くなっている。
  • 位相差AFは、初代K-5以前の古いボディのユーザーは大いに改善を楽しめるだろう。しかし、K-3の27点AFシステムは、ペンタックスファンが待っていた目玉機能ではなく、K-5II の11点AF(SAFOX X)と非常によく似た動きに見える。K-3の高密度のAF測距点は専門的な用途では良いかもしれないが、実際のところAFスピードは旧型から変わっていない(上で述べたようにボディ内モーターを使うレンズの場合は別だ)。K-3が-3EVまでの極めて暗い場所でAF可能なのは見過ごすことができないが、スポーツや動体追尾の撮影では、なおライバルが優れている。とは言うものの、K-3のAFシステムは、全体に非常に良好なものだ。
  • K-3のパフォーマンスは一眼レフで最速で、これはUHS-IメモリーカードとUSB3接続を活用している。撮影した画像の表示やブラケティング、レンズの収差補正の処理は旧型よりも著しく速くなっている。唯一の問題は、遅いメモリーカードでは(非UHS-Iのクラス10のカードでさえも)、ファイルの保存にずっと長い時間がかかることだ。加えて、RAWで連写やブラッケット後に保存すると、長い間ロックアップしてしまう傾向がある。
  • K-3の動画機能は強化されているが、録画時のAFはまだかなり粗末なもので、K-3は日常のスナップショットビデオに理想的な選択肢とはいえない。動画はペンタックスにとって最重要点ではなく、K-3も例外ではない。とは言え、K-3の動画が程よく近代化されていてハッピーだ。
  • K-3は使っていて楽しいカメラで、多くの点で我々の予想を超えていた。K-3は多くのエンスーにとって夢のカメラだと思うが、価格は1299ドルと手頃で、手の届かないものではない。K-3への不満は非常に少ないが、不満があるのは主に動画機能だ。まとめるとシンプルで、K-3はどう見ても絶対的なウィナーであり、我々はK-3にぞっこんだ。

 

K-3は新デバイスや新機能てんこ盛りの意欲作ですが、カタログスペック倒れではなく、それぞれの機能が実写でもきちんと機能しているようですね。独自のローパスセレクター機能も、モアレ低減効果が十分にあるようです。

位相差AFの速度は、あまり改善が見られないようですが、これはボディのせいではなく、レンズ内モーターが遅いためのようなので、今後のレンズ側の改善に期待したいところですね。