シグマ24-105mm F4 DG OS HSM は解像力やボケ味で純正をしのぐ性能

CameraStuffReview に、シグマ24-105mm F4 DG OS HSM のレビューが掲載されています。

Review Sigma 24-105 mm f/4 Art DG OS HSM

  • 鏡筒は、ベストのプロ用レンズとの比較に耐えるほど頑丈な造りだ。
  • 手ブレ補正に関しては、望遠端で手ブレ補正OFFで1/200秒で撮影した画像よりも、手ブレ補正ONで1/25秒で撮影した画像の方がシャープだった。これは3段分の効果で、とても良好だ。1/25秒未満のシャッタースピードでは、カリカリにシャープではなくなるが、1/3秒では、まだ、まずまずシャープな画像を得ることができた。
  • 解像力では、周辺部は中央よりもいくらか低くなるが、これはフルサイズでは普通のことだ。85mm未満の焦点距離では中央は2500ラインを下回らない。望遠端では解像力が最も低くなるが、2000ラインを超える解像力を維持しており、全域でとても良好だ。
  • 解像力は、全体的にシグマがキヤノンEF24-105mm よりも若干良好だ。105mm F4で撮影した比較サンプルでは、中央は差が明確ではないが、隅は明らかな違いが見て取れる(シグマが良い)。それでも、実写では大部分のケースで差は見られないだろう。
  • 周辺光量落ちは、開放で最高2EVで、後処理での補正が必要だ。
  • 歪曲は24mmではタル型、30mm以降では糸巻き型で、ズーム全域で目に付く。
  • ボケ味は、キヤノンはうるさく、シグマの方が落ち着いていて美しい。しかし、もっと明るいレンズを使ったほうが素晴らしいボケが得られるだろう。シグマのMTFは、キヤノンと比べて垂直と水平の解像力の差が小さく、このこともボケの美しさを裏付けている。
  • 逆光耐性は、最近の他のシグマのレンズ同様に良好だ。太陽を入れて撮影しても、フレアの範囲は限られている。これはとても良好な結果だ。LensTipのレビューで指摘されていたゴーストは見られなかった。
  • 倍率色収差は、RAWでは大きく拡大して見るとコントラストの高い部分のエッジに紫とグリーンの色が見られるが、(5D3の)JPEGではかなり良好に補正されている。
  • シグマ24-105mmは、キヤノンのLに判定勝ちを収めている。望遠端では、シグマの解像力が高く、ボケ味も少しキヤノンより良好だ。歪曲と周辺光量落ちはとても目立つので、後処理で補正するのがベストだ。シグマは外観がモダンで際立っているだけでなく、造りのクオリティでもキヤノンに優っている。
  • 良い点: フルサイズでも良好な画質のユニバーサルズーム、良好な手ブレ補正、フレアが少なくゴーストが出ない、鏡筒の造りがトップレベル、USBドックでAFの調整が可能、マウント交換が可能。
  • 悪い点: 歪曲と周辺光量落ち、色収差が目に付く。

 

シグマの24-105mm F4は、同社の18-35mm F1.8のようなズバ抜けた性能というわけではないようですが、キヤノンの24-105mmの性能を全体的に少し上回る良好な性能のようです。LensTipのレビューでも、シグマの光学性能はキヤノンやニコンの純正よりも高い評価だったので、このクラスでは、現時点ではシグマがトップの性能かもしれませんね。