富士フイルムX-E2 はX-E1から多くの点で改善されている

ePHOTOzine に、富士フイルムX-E2のレビューが掲載されています。

Fujifilm X-E2 Review

  • 104万ドットの3インチ液晶モニタはギャップレスデザインで、野外でも視認性が良くなっており、旧型と比べると視野角もずっと広くなっている。反射も少ない。
  • AFは旧バージョン(X-E1)よりも速く、見事なスピードだ。
  • 連写はJPEGで7コマ/秒で、20枚撮影すると5コマ/秒にスローダウンする(Class10カード使用時)。
  • 画質は鮮やかで色乗りがよく、そしてディテールも良好だ。ポートレートの肌のトーンは、満足の行くもので、フラッシュ撮影で赤目は見られなかった。
  • キットレンズの18-55mmは、太陽を入れた場合でも、逆光耐性は極めて良好だ。歪曲も非常によく補正されており、ディテールはとても豊富だ。
  • 露出は多くのシチュエーションで信頼でき、露出補正もダイヤルで簡単に行える。
  • 高感度ノイズは、ISO100からISO800までは少なく、ディテールは豊富。ISO1600では、ディテールが若干失われるが、ノイズは少ないままだ。ISO3200ではディテールが更に少し減り、ノイズがわずかに増えるが、画質はまだとても素晴らしい。ISO6400では、ノイズがずっと目に付くようになるが、まだ実用的な画質だ。ISO12800では更にノイズが増えるが、非常にフィルムライクな粒状なので、それほど画質は損なわれないように見える。ISO25600は、ノイズが非常に多く、避けるのがベストだ。
  • オートホワイトバランスは白熱灯下では、暖色に傾く。白熱灯のプリセットの方が若干良好な結果だが、それでもなおかなり暖色だ。蛍光灯ではオートホワイトバランスは非常に良好で、どの蛍光灯のプリセットよりも良い結果だ。
  • パノラマモードは、画像のつなぎ合わせがとても上手く、そしてディテールも良好だ。
  • X-E2はX-E1よりも性能が改善し、X-E1で見られた多くの問題(露出補正ダイヤルが不意に動いてしまう問題を含めて)が解決している。AF速度や連写速度も改善されており、レスポンスは極めて良好と感じる。画質は素晴らしく、点像復元技術の採用で、X-E1より若干改善している。高感度性能も素晴らしい。価格はかなり高価だが、これは画質の点だけでなく、高品質なボディとレンズの造りの点でも納得のいくものだ。大いに推薦。
  • 良い点: より大きな3インチモニタ、素晴らしい高感度ノイズ性能、素晴らしい造りと使い勝手、高解像度のEVF、クラシックスタイルのボディと操作系、素晴らしい画質、フイルムシミュレーションモード、Wi-Fi内蔵。
  • 悪い点: 室内のホワイトバランスが今ひとつ、交換レンズとレンズキットの価格、Wi-Fiでリモートコントロールができない。

 

X-E2は、その外観から最初はX-E1のごく小規模なマイナーチェンジモデルかと思いましたが、実際にはかなり改善点の多い機種のようですね。あまり派手な新機能は搭載されていませんが、AFや連写、液晶モニタなどのカメラとしての基本部分が強化されて、かなり完成度が高くなっているという印象です。

なお、記事の最後で価格の高さが指摘されていますが、これはイギリスでのX-E2の販売価格がレンズキットで1199ポンド(約20万円)と日本よりもかなり高いためのようです。