富士フイルムX-T1は操作を楽しむことができるカメラ

ePHOTOzine に、富士フイルムX-T1のレビューが掲載されています。

Fujifilm X-T1 CSC Full Review

  • 大きなEVFは明るく色乗りがよくクリアで、テキストはシャープだ。EVFの明るさは調整できるが、コントラストは調整できない。このEVFは、背面の液晶と比較してコントラストが高いように見えるかもしれない。
  • 前面と背面のラバーグリップはとても良好で、カメラを快適にホールドすることができる。
  • Qボタンは親指で容易に届く位置にあり、コントロールパネルを呼び出して、簡単に素早く設定を変更することができる。
  • X-T1はUHS-II メモリーカードをサポートしており、連写後の書き込み速度は非常に速い。連写はJPEGで7コマ/秒でスローダウンまでに46枚、RAWで7コマ/秒でスローダウンまでに21枚撮影可能だ。
  • AFは、最新ファームにアップデートされたレンズとの組み合わせでは速い。
  • サンプルはJPEG撮って出しでも色再現が良く、ディテールもとても豊富で、満足の行く画像が得られる。肌のトーンは良好で、フラッシュも露出オーバーになることなく、雰囲気を良く維持している。
  • 露出は限られたいくつかの条件(たとえば、暗い背景の真ん中に明るい被写体があるときなど)を除けば信頼できる。X-T1は直接的な操作でカメラにアクセスできるため、露出補正やモードの変更が素早くでき、即座に問題を解決できる。
  • 高感度は、ISO1600までは低ノイズでディテールが素晴らしい。ISO3200でもディテールは良く保たれているが、ISO6400ではノイズが増えディテールが減少する。高感度域の性能は素晴らしく、X-E2よりも改善されている。ISO12800のディテールはX-E2よりも豊富だ。ISO25600は状況によっては使えるかもしれないが、ISO51200の使用は避けたほうがいい。
  • オートホワイトバランスは白熱灯では暖色に傾き、白熱灯のプリセットでは若干グリーンに傾く。蛍光灯ではオートホワイトバランスが非常に良好で、どの蛍光灯のプリセットよりも良い。
  • パノラマモードでは、画像はとても上手くつなぎ合わされ、ディテールも良好だ。
  • 動画はサンプルの動画ではモアレが目に付く。手持ちでベストな結果を得るには、手ブレ補正付きのレンズの使用を勧める。
  • X-T1の価格はボディのみで1099ポンドで、防塵防滴のボディとしてはコストパフォーマンスは良好に思える。
  • 富士フイルムX-T1は、設定に直接アクセス可能な物理的な操作系(ダイヤル)を持ち、カメラの操作を楽しむことができる。特に、フイルム一眼レフ時代の絞りリングやダイレクトな操作系が無くなったことを残念に思っている人には楽しめカメラだろう。画質は素晴らしく、競争力のある価格で、X-T1の購入を我慢するのは難しいかもしれない。
  • 良い点: 防塵防滴、大きなEVF、素晴らしいハンドリング、素晴らしい操作系、素晴らしい高感度ノイズ性能、素晴らしい画質と色再現、7~8コマ/秒の連写、スプリットフォーカス/フォーカスモード、Wi-Fi内蔵。
  • 悪い点: 今のところ防塵防滴のレンズが1本しかない、バッテリーライフ、動画でモアレが出る。

 

結論では5項目中4項目(機能、使い勝手、性能、結論)が5点満点、コストパフォーマンスのみ4点という非常に高い評価となっています。X-T1は、EVFや操作系、連写等の改善に加えて、画質に関しても特に高感度はX-E2から更に改善されているようで、全体にかなり性能が底上げされているという印象です。