DXOMarkにシグマ50mm F1.4 DG HSM のスコアが掲載

DxOMark に、シグマの50mm F1.4 DG HSM のスコアとレビューが掲載されています。

Sigma 50mm F1.4 DG HSM A Canon lens review: Art for Art's sake? 

テスト機は5D3 Sig50F1.4新 Sig50F1.4旧 Otus1.4/55 Planar50F1.4 EF50F1.4
DxOMarkスコア 35 29 38 25 27
解像力 21P-Mpix 15P-Mpix 21P-Mpix 16P-Mpix 17P-Mpix
透過 1.7T 1.6T 1.5T 1.5T 1.6T
歪曲 0.1% 0.4% 0.2% 0.5% 0.5%
周辺光量落ち -1.5EV -1.5EV -1.8EV -1.8EV -2.2EV
色収差  6μm 13μm 6μm 17μm 10μm

  • DxOMarkのスコアは35で、シグマのAモデル(新型50mm)は素晴らしい性能だ。解像力は非常に高く、歪曲は無視できる値で、周辺光量落ちは予想よりも若干小さい。画面の一番隅の部分ではいくらか色ズレが見られるが、色収差は良く補正されている。
  • シグマの新型の性能は、ツァイスのOtus1.4/55に非常に近いが、開放付近では、シグマは周辺部の解像力でOtusに及ばない。F2ではシグマはほとんどOtusと互角で、隅だけは及ばないが、実写での差は取るに足らないものだ。シグマの周辺光量落ちはOtusよりも少し良く、開放時の色収差も良好だ。
  • シグマの新型は旧型の50mm F1.4 をほとんどの点で苦もなく上回っている。
  • シグマ50mm F1.4 DG は、全ての点で同社の35mm F1.4と同じくらい良く、解像力と均一性では35mmを若干上回っている。欠点があるとしたら大きさ重さだが、価格は35mmと比べてそれほど高くはない。

 

シグマの新しい50mm F1.4 は、非常に高価なOtusに迫るスコアで、シグマの旧型やPlanar50mm F1.4などのOtus以外のレンズを大きくリードしています。

Otusとの比較ではSLRGear のレビューとほぼ同じ結果で、シグマは開放付近の周辺部の解像力では敵わないものの、それ以外ではほとんど差はなく、周辺光量落ちなどシグマが優っている点もあるようです。これは、Otusとの価格差を考えると素晴らしい性能ですね。

[訂正] 初出の記事でEF50mmのデータが1Ds3のものになっていましたので、5D3のデータに修正しました。 

[追記] DxOの信憑性やデータの見方などDxO自身に関するコメントはDxO全般の記事でお願いいたします。