DxOMarkにニコンAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8Gのスコアが掲載

DxOMark に、ニコンのフルサイズ用のマイクロレンズ「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」のスコアとレビューが掲載されています。

Nikon AF-S Micro NIKKOR 60mm f2.8G ED mounted on Nikon D800 

 (テスト機はD800)    N60f/2.8G     N60f/2.8D    Sig70F2.8   N105f/2.8G VR 
DxOMarkスコア 28 28 30 32
解像力 15P-Mpix 18P-Mpix 13P-Mpix 16P-Mpix
透過 3.2T 3T 3.1T 3.3T
歪曲 0.3% 0.1% 0.2% 0.2%
周辺光量落ち -2.1EV -0.9EV -0.9EV -1.6EV
色収差 10μm 3μm 9μm 7μm

  • DxOMarkのスコア28は全体的に見て良好なスコアだが、このレンズの評判を考えると、期待したほど高いスコアではない。解像力は、最近のレンズ、特にこの焦点距離のマクロとしては期待よりも若干低いレベルだが、画面全体の均一性は良好だ。
  • 歪曲はわずかな糸巻き型で、周辺光量落ちは極めて大きい。色収差は、このようなマクロレンズに期待するほどよくは補正されていない。
  • 旧型の60mm f/2.8Dと比較すると、新型は光学性能に改善は見られない。新型は開放の性能はより良好だが、それ以外の絞り値では解像力が低い。新型は歪曲や周辺光量落ちも旧型よりも大きいが、このようなマクロでより問題なのは、色収差が比較的大きいことだ。
  • もし、このGレンズを超音波モーターに刷新されたより汎用性の高いレンズとして使うつもりなら、がっかりすることはないかもしれないが、マクロ撮影に熱心な人は、絞りリングのある旧型(接写リングやベローズが使える)を好みそうだ。

 

ニコンの60mm f/2.8G は非常に評価の高いレンズですが、DxOの総合スコアは旧型と同等、個々のスコアではむしろ低くなっており、これは少々意外な結果ですね。ただ、切れ味が鋭いと言われているシグマの70mmマクロの解像力が13P-Mpixであることを考えると、60mm f/2.8Gの15P-Mpixは十分に高い値と言っていいかもしれません。

[追記] DxOの信憑性やデータの見方などDxO自身に関するコメントはDxO全般の記事でお願いいたします。