オリンパスED 12-40mm F2.8 PRO は開放から卓越した解像力

ePHOTOzine に、オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO のレビューが掲載されています。

Olympus M.Zuiko ED 12-40mm f/2.8 PRO Lens Review

  • 鏡筒はハイクオリティなプラスチック、マウントはゴムでシーリングされた金属製で、頑丈な造りにもかかわらず、重さは382グラムしかない。フォーカシングはインナーフォーカスでフィルター枠は回転しない。
  • フォーカスリングをスライドさせると距離目盛りが現れ、MFモードに切り替わるが、とても容易に動くため、レンズ交換の際に不意にモードが変わってしまうことがあるので注意が必要だ。
  • 最短撮影距離はズーム全域で20cmで、クローズアップや狭い場所での撮影には理想的。
  • 解像力は、12mmでは開放から既に画面全域で際立った値(outstanding)で、1段絞ってもわずかしか改善しない。このパターンは18mmでも同様で、開放からF8まで(全域で)素晴らしい解像力(excellent)だ。
  • 40mmでは開放の解像力は若干低下するが、それでもなお中央はとても良好な値(very good)で、隅は良好な値(good)だ。絞ると、F4からF5.6の間で画面全域で際立った解像力(outstanding)になる。このレンズは小絞りでは回折の影響が大きく、F22では劇的に解像力が低下する。
  • 色収差は、12mmと18mmでは絞り込んだときに1/2ピクセルをわずかに超える値、40mmでは開放時に3/4ピクセルをわずかに超える値で、ほぼズーム全域でよく補正されている。
  • 周辺光量落ちは、12mm開放で1.35EV、40mmではわずか0.76EVで、標準ズームとしては典型的で大きな問題はない。F5.6まで絞ると、ズーム全域で見た目に均一になる。
  • 歪曲はカメラ内で補正されるが、補正なしでは12mmで5.51%のタル型、40mmで0.965%の糸巻き型で、12mmの歪曲は極めて目立つ。しかし、歪曲の形はズーム全域で整っているので、後処理での補正は比較的容易なはずだ。
  • このレンズには切り欠きフードが付属しているが、フード無しでもフレア耐性は高く、光源を入れて撮影してもコントラストは良好に維持されている。
  • 価格は800ポンド前後で、レンズのクオリティや、パナソニックの12-35mm F2.8 の価格を考えると、コストパフォーマンスは良好だ。
  • 12-40mm F2.8はズーム域の大部分で開放から卓越した解像力で、鏡筒は小型軽量だが防塵防滴で丈夫な造りを誇っている。このレンズはその素晴らしい性能によって、間違いなく多くのファンを獲得するだろう。
  • 良い点: 開放から卓越した解像力、軽量コンパクト、頑丈な造り、MFモードへの素早い切り替え、良好なコストパフォーマンス。
  • 悪い点: フォーカスモードがレンズ交換時に動きやすい、小絞りで回折の影響が極めて大きい。

 

解像力は、広角端から中間域までは開放でも隅まで見事な値で、明るいズームレンズで開放からこれだけ解像するのは素晴らしいですね。望遠端では少し解像力が落ちますが、それでも十分に優秀な性能と言ってよさそうです。このレンズは光学性能が優秀なだけでなく、防塵防滴仕様で、また最短撮影距離も短いので、とても便利に使えそうですね。