パナソニック開発陣のインタビュー記事が掲載

Imaging Resource に、パナソニックの開発者のインタビュー記事が掲載されています。

Panasonic Q&A Part I: Why no long-telephoto lenses, and Depth From Defocus details

  • (GM1の売れ行きは?) 東アジアではとても人気がある。フランスでもとても人気で、これはGM1がとてもファッショナブルだからだと考えている。しかし、これはフランスだけの話しで、ドイツではあまり人気がない(井上氏)。イタリアでは広く受け入れられており、フランスでもGM1の前に、GFシリーズも広く受け入れられている。これはフランスだけの特別な現象で、例えばドイツではGやGHが好まれており、そしてイギリスでもGが好まれている(植松氏)。
  • (ユーロ圏では大きいカメラが好まれるのか? )その通りだ。しかし、フランス人は他に類のない、そして小さな製品を好む。
  • (北米ではGM1は?) まあまあだ(笑)。しかし、プロのサブカメラとしては認められている。
  • (本格的な超望遠ズームはどうなっているのか?) 超望遠ズームを検討していたが、開発期間やセールスなどの全体的な状況を考慮して、残念ながら計画は中止された。
  • (150mm F2.8はなぜロードマップから消えたのか? ) GMのためのレンズを準備しなければならかったので、レンズ開発をそれに集中させた。一方で、GH用のやや大きなレンズ群も検討しなければならない。オリンパスがいくつかのよいレンズを発表しているので、我々も対抗しなければならない。
  • (GH4のDFDについて) DFDにはボケレベルに関する情報(レンズプロファイル)が必要で、既存のGレンズの情報はボディ内に収められている。新しいレンズでは、レンズ内にこの情報が組み込まれる。他社のm4/3用レンズではDFDは利用できない。(DFDのデータ構造について)公開はしない。
  • (DFDを下位モデルに採用する予定は?) LSIのパワーに依存するので、将来の製品にはたぶん採用されると考えている。少なくともスチルでは、技術的にコンパクトカメラに導入することも可能だ。
  • (DFDを旧機種にファームアップで追加できるか?) LSI の機能に依存するので、残念ながらできない。

 

DFDの動作の仕組みや利点などに関する部分は、以前のインタビュー記事で詳細に述べられていたのでここでは割愛しました。

海外でのm4/3の販売状況は、同じ機種でも国によってまちまちのようなので、商品戦略を立てるのはなかなか難しそうですね。また、m4/3の超望遠レンズは要望が多いようなので、計画が中止されたのはとても残念なことですね。

[追記] DFDのレンズプロファイルに関する記述を加筆しました。