4KフォトによってGH4の需要が予想よりも大きく伸びている

デジカメWatch に、パナソニックAVC社副社長 杉田卓也氏のインタビューが掲載されています。

【フォトキナ】LUMIX CM1は"カメラ+クラウド"の第一歩――パナソニック

  • 写真文化として紙へのプリントももちろん重要な用途としてあるが、枚数で言えばSNSで共有する数の方が圧倒的に多い。そこで、高級コンパクトカメラと同等の高画質を実現するために1インチの大型センサーを搭載し、それを直接SNSにアップロードできるカメラとしてCM1を企画した。
  • CM1はドイツとフランスから販売を開始する。日本や米国も大きな市場だが、いずれもSIMロックをかけた上でインセンティブ販売する習慣が根付いているので、CM1のような製品は売りにくい。
  • クラウドのパワーを活用するための"仕込み"は今からやっておかなければならない。実は先日、将来のヴィーナスエンジンに組み込む機能を取捨選択した。次世代のカメラ用チップには通信機能や業界標準のアプリを動かす仕組みも必要になっていくと思う。
  • 4Kで高画質な動画を撮影し、そこから1枚の一番よい瞬間を取り出すという考え方を4Kフォトと名付けて展開している。このアイディアを海外で展開したところ、どの地域でも新しいシューティングスタイルの提案として好評だ。LUMIX DMC-GH4の需要が伸びたのも4Kフォトの影響で、欧州は想定の2.5倍くらいの注文が入ってきた。米国も似たような状況。
  • LX3の時はコストをどこに振るかで迷った。レンズにお金をかけるか、あるいはセンサーに割り振るのか。LXではレンズ側に思い切り振ったが、今回(LX100)は両方に対して徹底的にプレミアム性のあるスペックを選んでいる。
  • (m4/3の)ボディラインナップの方向は定まったので、それぞれに似合う、また機能的にもフィットするレンズを揃えていく。

 

LTE対応のスマートフォン型デジタルカメラCM1はフォトキナ2014で大いに注目を集めましたが、今回のインタビューからも、パナソニックのCM1への力の入れようは相当なものであることが見て取れますね。ただ、残念ながら日本では今のところCM1は販売されないようです。

また、4Kフォトによって、海外ではGH4の売上が相当伸びているようなので、4K動画からの静止画の切り出しは今後のデジカメの大きな流れになるかもしれませんね。