EOS 7D Mark II に関する開発陣のインタビューが掲載

デジカメWatch に、EOS 7D Mark II に関するキヤノン開発陣のインタビューが掲載されています。

キヤノン「EOS 7D Mark II」の大進化に迫る

  • (7Dが5年間もモデルチェンジしなかった理由は?)後継機に関して基本性能の向上、全体の完成度について今まで以上に妥協できなかったから、と言うのが大きな理由。
  • EOS-1D系がフルサイズに統合された関係で、今回のEOS 7D Mark IIは、EOS 7Dよりやや上の位置付けになるように機能を設定している。
  • (EOS 70Dのセンサーとの違いは?)高感度特性の向上のために、半導体製造工程で新プロセスを採用している。また、画素数は同じでもセンサー内部の構造を改良して感度を向上させている。
  • (常用感度が飛躍的に向上しているが、これはすべてセンサー性能が上がった分?) イメージセンサーだけの進化ではなく新映像エンジン「DIGIC 6」との合わせ技で高感度画質を改善している。
  • (画素数がだいたい2,000万画素付近にとどまっている理由は?) キヤノンでは高感度性能も非常に重要と考えており、現時点の技術で我々の目標値をクリアできる最高感度と解像感のバランスを考慮して画素数を決定している。
  • (ローパスフィルターを搭載し続ける理由は?)偽色の発生と解像感のどちらをとるかということになると思うが、バランスを重視して、今のところはまだローパスフィルターは必要と判断している。
  • (DIGIC 6の進化点は)まずノイズリダクションの処理効果を大幅に改善している。EOS 70Dと同じISO感度で比較しすると、輝度ノイズもやや改善しているが、特に色ノイズの低減効果が大きい。また、撮影時の歪曲収差補正ができるようになった。
  • (バッファメモリはどれくらい増えている?)EOS 7Dよりは増やしているが、詳細は公表していない。
  • (AFユニットは1D X とどちらが高性能?) それぞれに優位点はあるが、総合的な合焦能力ではEOS-1D XのAFユニットのほうが性能は上。7D Mark II が有利な点は、測距エリアが大きい点や、多彩な測距エリアモードがある点、「EOS iTR AF」の追尾能力が上がっている点、低照度限界が中央F2.8対応測距点にて-3EVまで対応できるようになっている点など。
  • (EOS iTR AFについて)EOS-1D Xに搭載したものと比べると、顔認識の精度が増している。また、追尾性能についても、測距点自動選択時の人物の追尾能力が向上している。
  • (デュアルピクセルCMOS AFの性能は向上しているか?)ワンショットAFの合焦速度が向上している。また従来苦手としていたローコントラストな被写体に対しても滑らかに合焦させることができるようになった。
  • (防塵防滴性能の強化について)メディアドアやバッテリードア、メイン/サブ電子ダイヤルなどを中心に、EOS 7Dの約4倍の防塵防滴部材を使用し、EOS 5D Mark III以上の防塵防滴機能を実現した。
  • (CFスロットはまだ必要?)EOS-1D Xのサブ機として考えたとき、CFが使えないというのはマイナスポイントになるし、信頼性の点ではCFが有利であると考えている方もいるので、CFカードスロットは残した。

 

EOS 7D Mark II は、7Dから比べるとほとんどの部分で新しくなっていて、これまでよりも1D系に近い、より本格的な高速連写機になっているようですね。センサーは、新プロセスを採用し70Dのセンサーとは内部構造も変更しているということなので、新型に変わっているようです。

あと、ローパスレス機に関しては、キヤノンは偽色やモアレを抑えることを重視しているようなので、あまり期待できそうもありませんね。