シグマがFoveon Quattroセンサー採用のSDシリーズの新型機を開発中

デジカメWatch に、シグマの社長の山木和人氏のインタビューが掲載されています。

【フォトキナ】カメラ事業を柱に。レンズは長く使える製品を追求――シグマ

  • (dp2 Quattroについて当初Foveonセンサーらしい解像感がないといった声もあったが?)最新のファームウェアで問題は解決している。アップデートをすれば、Quattroセンサーの良さを実感いただけると思う。
  • (dp2 Quattroで新しいデザインへと大きく舵を切った経緯は?)実はこのようなデザインを目指して開発したわけではなく、Foveon Quattroセンサーを実用化する中で、必要なシステムが大きくなってしまった。最新のハイエンド一眼レフカメラのシステムに近い規模の回路が必要で、必要な部品を並べていくと、どうしても実装面積が大きくなる。
  • (交換レンズ用ボデイにFoveon Quattroセンサーの組み合わせは?)SAマウントユーザーのためにも、SDシリーズのアップデートは必要で、開発にはすでにとりかかっている。
  • (昨今の一眼レフカメラ市場縮小の影響は?)小さなシェアで高付加価値、あるいはよりカメラファンに訴える製品で勝負しているため、実は業界の浮き沈みにはほとんど影響を受けていない。
  • おそらく、まだまだこれからもセンサーの画素数は上がっていくだろう。毎年、毎年、どんどん最高画素数は更新されていく。そうなれば、その解像力を活かしたレンズを作るのは難しくなるので、シグマはより良いレンズ開発にこれまで以上にフォーカスして事業展開をしていく。
  • 量を追わない、品質で勝負すると決めた時から、もう驚くほど業界内におけるシグマ製品のシェアはがた落ちだが、それを増やすことに興味はない。増やさないけれど、シェアは維持する。

 

シグマは最近Artシリーズなどの製品で、明らかに高性能で高付加価値な製品中心の戦略に舵を切っていますが、現在のデジカメ市場の落ち込みの影響をほとんど受けずに済んでいるということなので、この戦略が吉と出たようですね。

また、海外で何度が噂が流れていたQuattroセンサーを採用したSDシリーズのカメラですが、登場時期はまだ分からないものの、ここで開発が明言されているので、SDの後継機を待っていた方はこれで安心できますね。