ツァイスLoxia 2/35 はBiogon 2.0/35 ZMよりもデジタルとの相性が大きく改善されている

3D-KRAFT にツァイスLoxia 2/35 と、Biogon 2.0/35 ZM との比較レビューが掲載されています。

Zeiss Loxia 2/35 - Short Comparison Review

  • Loxia 2/35 とBiogon 2.0/35 ZM の設計は多くの点で似ているので、Loxiaが、α7/α7Rに装着時に隅が流れて強い像面湾曲が見られ、幻滅するような結果になるZMの再利用に過ぎないのかが議論になっている。
  • サンプルは両方のレンズを使って絞り開放でα7Rで撮影したもので、ピントは中央に近い木(Xマークの部分)に合わせている。レンズの補正プロファイルは無く、どちらのレンズの画像も同じ設定でRAWから現像している。
  • Biogon 2/35のF2の右上部分の等倍切り出し画像からは、強い周辺光量落ちと、主に像面の湾曲による隅の大きな流れが見られる。
  • Loxia 2/35のF2の右上部分の等倍切り出し画像では、周辺光量落ちが顕著に少なく、隅の解像もずっと良好だ。開放では一番隅の部分はまだ完璧ではないが、少し絞れば全てが良好になる。
  • Loxia 2/35 はBiogon 2.0/35と同じような光学系を採用しているが、Loxia はα7/α7Rのデジタルセンサーに、はっきりと目に見えて良く最適化されている。

 

Loxia の光学系はZMの流用ではないかと言われていますが、実写では特に周辺部の描写でかなりの差がついているようですね。Loxia は開放から周辺光量落ちが大幅に少なく、隅の流れもよく抑えられていて、このサンプルを見る限りでは別の光学系のレンズのような印象です。

デジタルと相性が悪いと言われてきたBiogonタイプのレンズですが、Loxia 2/35はα7Rとの組み合わせで問題なく使えそうですね。