ニコン「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」は開放では少し甘いが絞った時は非常にシャープ

ePHOTOzine に、ニコンの超広角単焦点レンズ「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」のレビューが掲載されています。

Nikon AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED Lens Review

  • このレンズの重さはわずか355グラムで、明るいこの焦点距離の広角としてはとても軽量コンパクトだ。鏡筒はハイクオリティなプラスチック製、マウントは金属製でゴムでシーリングされている。
  • AFの駆動は超音波モーターで、非常に速い。マニュアルフォーカスによるピントの調整はいつでも可能だ。
  • フォーカスリングは十分な重さがありズムーズに回転するので、ピントの微調整もとても容易に行うことができる。フォーカシングはインナーフォーカスで、フィルター枠は回転しない。
  • 解像力は、中央は開放から良好(good)だが、隅はまずまず良好(fairly good)の値にしかならない。絞ると全域で改善し、ピークのF4とF5.6では中央は際立った値(outstanding)、そして隅は素晴らしい値(excellent)に近いレベルになる。
  • 倍率色収差は、(ピークになる)開放時に1ピクセルを下回っており、許容範囲内だ。大きなプリントや周辺部からのトリミングでも色収差は目立たないはずだ。
  • 周辺光量落ちは開放では3.29EVで、とても激しく、F5.6以上に絞らないと見た目に均一にならない。
  • 歪曲は1.42%のタル型で、20mmのレンズとしては、かなり穏やかだ。歪曲の形は画面全域で整っているので、後処理による補正は比較的容易なはずだ。
  • ナノクリスタルコートのおかげで、このレンズはフレア耐性が非常に高く、光源を画面内に入れて撮影した時でもコントラストはよく保たれている。
  • 価格は約680ポンドで、画角とF1.8の明るさを考えるとコストパフォーマンスはまずまずだ。
  • このレンズは20mm f/2.8D のアップグレード用として素晴らしいレンズだ。開放の解像力はニコンのトップクラスのレンズと同レベルではないかもしれないが、F1.8の明るさは暗い場所での撮影に最適だ。
  • 良い点: 絞った時は非常にシャープ、比較的軽量コンパクト、静かなAF、超広角レンズにしては歪曲が小さい、コストパフォーマンスが良好、ナノクリスタルコート。
  • 悪い点: 開放での周辺光量落ちがとても激しい、開放でのシャープさが今一つ。

 

このレンズは開放付近では少し甘いようですが、F2.8まで絞れば大きく改善するので問題はなさそうです。サンプルでは、絞り込んだ時はカリカリっとした切れ味が鋭い描写で、周辺部までよく解像しているという印象です。ウィークポイントとして、開放での周辺光量落ちが指摘されていますが、サンプルでも確かに周辺光量落ちは少し目立つようですね。